サブリミナル・インパクト―情動と潜在認知の現代 (ちくま新書)

前著「サブリミナル・マインド」を読み直すべし。 以降メモ ・感動 小説が何百ページもかけて伝える感動を音楽は数分で伝える。富士山は一瞬で伝える。 感動の質の問題。 ・言語、音楽の起源は同じガオーです。情動の表出としてあります。音楽のほうが感情を…

音楽を「考える」 (ちくまプリマー新書)

雑談ライク。これくらいの雑談ができる人がまわりに居たら楽しかろう。メモ・クリアドリウム四科の意 数学、音楽、幾何学、天文学 数学は数そのものを、音楽は時間を、幾何学は空間を、天文学は時空間を扱う。 ・和声学と音楽的な美。興味。 ・マルセル.デ…

進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス)

池谷裕二さんの公演を聞いたことがある。ワインがお好きだそうでワインを取っ掛かりにしてお話をされていた。お話の持って生き方が素敵でした。 学生との質疑がわかりやすくていいです。メモ ・哺乳類の大脳皮質は6層。進化過程で六回何かがあったのか?そ…

フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術

新幹線で暇つぶしに読みました。メモ ・わかると楽しい、わからないと楽しくない。楽しいともっとやりたい。 ・多読がいいのではない。価値があると目的意識をもって選んだ本がどれだけあるかだ。 ・ビジネス書のベストセラーがずっこけ三人組と同じ文字数。…

脳と気持ちの整理術―意欲・実行・解決力を高める (生活人新書)

半年後に再読すべし。メモ ・思いつきとアイデアは違う。アイデアはあるが書けと言われると書けない人は思いつき。すごいアイデアだと思ってそれを書いてみるとくだらなさが見えたり。 ・側坐核 やる気の発生に関与している器官 体を動かす、手を動かす=集…

ひらめき脳 (新潮新書)

いかに確実な報酬源を利用しつつ、未知の報酬を探索するか。まさにそのバランスが仕事でも必要。 直感に楽しそうなこと、やってみようかな、と思うことに取り組む。確実に目の前にある仕事をこなしながら。memo ・ペンローズ 創造することと思い出すことは似…

マンガを解剖する (ちくま新書)

マンガは好きかぃ。私はそれほどでもない。でも☆5つだ。著者はダヴィンチ好きの養老さんのお弟子さん。恩師は三木成夫さん。メモ・マンガは、息をはく、はくのメディア。リラックスだなぁ。 ・東海大のスポーツ精神学の人も言ってたな。息をはく、息を吸う。…

夢中の法則 ?集中力がアップするしくみ? (マイコミ新書)

この人はなにか私に似ているところがある。 memo ・価値とは何か 一杯目のビールはおいしい ハハキトクスグカエレ バナナ 砂漠の水 希少だということ、有り難いということ。・夢中、集中。我々を忘れる、没我 イチローがゾーンに入る ロッククライマーが山に…

フリーズする脳―思考が止まる、言葉に詰まる (生活人新書)

行く末が怖いと思え。memo・朝歩く 音読する ・ナビゲーション社会 ・思考は事前のファイル化が大切。階層化していないと頭が混乱するってこと。 ・質問を想定する、話しのナビゲーションを自分でつくるメモ、風景を思い浮かべる、例えばはしをおりまぜる、…

脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)

memo ・発想のヒント 何の役に立つか より 誰の役に立つか を重視して考える。 アイデアは情報の組み合わせである。 書くことによって情報を脳に刻み、まとめをしながら考える

ちょっと本気な千夜千冊虎の巻―読書術免許皆伝

違う世界を覗きたいなと思ったときに眺めるように読む本。違う世界の扉がズラリならんでいる。 memo・本を食べるように読む、ワインを飲むように読む、百メートルを走るように読む。 ・ウィトゲンシュタイン 語りうることは明瞭に語られうるが、言えないこと…

「脳」整理法 (ちくま新書)

偶有性 と 世界知と生活知 という切り口で。メモ ・偶有性 半ば偶然半ば必然に起こること ・ニュートン 私が遠くを見ることができたのは、巨人の肩に乗っていたからだ。 ・科学から得られる世界知と私たち生活知との溝が、〜すべし、という倫理感に根付くよ…

人間であること (岩波新書)

近頃流行りの脳科学者エッセイが好きな方は読む価値あり。そうとう昔に書かれたのに今読んでも考えるところあり。 memo ・ヒポクラテス 人は脳によってのみ、喜びも悲しみも笑いも冗談も嘆きも苦しみも、しらなければならない。特に、我々は脳あるがゆえに、…

DNAに魂はあるか―驚異の仮説

視覚的知覚を、心理学、脳科学、神経生理学の側面から描いている。意識ってなんだろう。 メモ ・ウィリアム・ジェームズ 思考 思考が個人的意識の一部になる。思考には注意が伴う。 ・ジャケンドフ認知心理学者 意識は知覚から引き出されるものでもハイレベ…

知の挑戦―科学的知性と文化的知性の統合

著者は究極の科学信奉者、物質主義者。すがすがしいほどの。脳科学と進化生物学が知の統合に大きな役割を果たすと言っている。間違いではないだろうが、芸術や文化が説明できるにはほど遠い。説明できたとしても、それは知識であって体験ではない。だからな…

脳と身体の動的デザイン―運動・知覚の非線形力学と発達 (身体とシステム)

新生児の研究はおもしろそうだ。人間の本質が隠されているようで。memo ・リミットサイクルアトラクタ ある安定した振動を保つ。外乱があって一時的に大きくなったり小さくなったりしても、いづれバランスを保って基に戻る構造。2変数の微分方程式で表せる…

グッド・ルッキング―イメージング新世紀へ

私の頭が悪いせいなのか、何が言いたいのかわかりにくい。人文系だからか。出てくるキーワードは素晴らしい。 memo ・ビジュアルの軽視を敵にするための論法がずらり。世間はテキスト尊重でビジュアルを軽視してると。はたしてそうかな? ・1740年代 フラン…

知の編集工学 (朝日文庫)

なるほどなるほど脳とハイパーテキスト。 メモ ・人間にできてコンピュータに難しいこと 1*感情を基にした行動。やる気があれば仕事がはやく、愛があれば苦労もいとわない。 2*ふり、なりきり。何か誰かを連想して情報を呼びだし行動する。アフォーダンスの…

私の知的生産の技術 (岩波新書)

こういうノウハウ集みたいなものは、ほかにないだろうか。メモ ・梅棹忠夫 知的生産の技術 ・不時の山 いつでもおもいがけないときに脳裏をかすめたアイデア集。 参図の川 あちこち拾い読みしたときに印象にのこった文章集。 ・長文章や論文は、集めた材料を…

脳と仮想

身近な話題や感覚を材料に、なるほどな、と思わせる文章。文学的。メモ ・日本人が蛍に託す仮想とアメリカ人がファイヤーフライに託す仮想は違う。どこかせつない蛍仮想は日本人だけに受け継がれる文化の仮想。 ・「プラトン」 書き言葉は話し言葉に劣る ・…

「学び」の構造

どんな子どもに育ってほしいか考えている親とか、中学高校で勉強する意味を考えている青年とか、社会人になって学ぶことを忘れてしまった人とか、科学信奉者とか、にお勧め。 メモ ・学べない人間の価値観 1*勉強作業として捉える作業的学習観 2*考えること…

脳のなかの幽霊 (角川21世紀叢書)

すごい角度で脳と身近な疑問を結びつけている。面白い。 メモ ・「JBホールデン」世界がくちはてるとすれば、それは驚異がなくなったときではなく、驚異を感じる心がなくなったときだ ・チフス患者は焼きたてのパンの匂い。風疹はむしったばかりの鶏の羽の匂…

意識とはなにか―「私」を生成する脳 (ちくま新書)

やさしい問題を難しい問題として捉えることで、やさしい問題がよりリアルに感じられる。 メモ ・「哲学的ゾンビ」 現代科学は人間をあたかも哲学的ゾンビであるかのように扱っている。客観性を根源とする限り、そう扱わざるを得ない。 ・心と脳、精神と物質…

サイエンス・パラダイムの潮流―複雑系の基底を探る (丸善ライブラリー)

視点が高く、広い。科学全般のパラダイムを見るにはこのくらいの視点の高さが必要なのだろう。 メモ ・「黒崎政男」 神学 → 哲学 → 自由学芸(科学)→ テクノロジー ・「西周」 にしあまね サイエンスを科学、フィロソフィを哲学と造語した人。 ・科学の語源…

脳と創造性 「この私」というクオリアへ

脳科学的におもしろい部分が例え話を交えながらわかりやすく書かれている。こういう入門書もあり。 メモ ・「アインシュタイン」 独創性は個人にしか宿らない。 ・堅苦しい結果論よりも、まずは精一杯生きることが大切。 ・自然界の形態 フラクタル 中谷宇吉…

対称性人類学 カイエ・ソバージュ 5 (講談社選書メチエ)

人間の本質的な部分に何があって、どう変化してきたか、著者の言いたいことが明確な本。 メモ ・対称― 非対称 二項操作― 非二項操作 部分―全体 神話―科学 ・三次元―高次元 クラインの壷 ・「イグナシオ・マッテ・ブランコ 」分裂症研究で、対称の原理を理論…

感情の心理学―自分とひととの関係性を知る手がかり

心理学の限界を感じる。心をモデル化して語られても、それが是か非か判断できてない。 「誰々はこういった、誰々はこう考えた 」で終わる。 メモ ・理性と感情のバランスのある健康な発達を願う親より、知的発達のみに重点をおき、親の夢や希望の実現を願う…

円相の芸術工学 (神戸芸術工科大学レクチャーシリーズ)

神戸芸術工科大学の講義内容をまとめたもの。 こういう講義は聴いていて楽しいだろう。 メモ ・ひまわりの花 オウム貝 カルマン渦 アルキメデス螺旋 黄金螺旋 放物螺旋 対物螺旋 サイクロイド カルジオイド アステロイド インボリュート ・知性はインテリジ…

わがままな脳

脳科学者が語る脳にまつわるエッセイ。語り口はわかりやすくおもしろい。息子が中学3年になったら読んでほしい本のひとつ。 メモ ・ニューロンとは電気をだしてモノを分泌する細胞。それによって情報が伝わる。 ・細胞は細胞膜によって外と内の環境をつくる…

ヒトの発達とは何か (ちくま新書)

赤ちゃんから学ぶ、人間の本質。 メモ ・赤ちゃんの随意運動の順番は1追視 2首すわり 3腕を顔に持っていくハンドリガード、手をじっと見つめる 4手足と体幹をまげて足をなめる 5腹這いで上肢を反らす 6体を垂直にすると床をピョンと蹴る 7寝返り ・随意運動…