グッド・ルッキング―イメージング新世紀へ


私の頭が悪いせいなのか、何が言いたいのかわかりにくい。人文系だからか。出てくるキーワードは素晴らしい。


memo
・ビジュアルの軽視を敵にするための論法がずらり。世間はテキスト尊重でビジュアルを軽視してると。はたしてそうかな?
・1740年代 フランス三色印刷法でカラー印刷
・PET MRIといったありか探りの技法が発達し、感覚の探偵技術というべき新しい科学が必要になる。
サイバースペースは、バラバラな技術、サービスのモザイクであって、それをリンクされているかのように見せることがコミュニケーション、コラボレーションといわれる。本当のコラボレーションとは、勝ち組になることや脱仕事化を目的にするのではなく、よりあつまったもの、科学、アート、人文など分割線を越えることが真のコラボレーション。垂直構造の水平連結、これがコラボレーション。
・魔法、まやかし、手品の箱、催眠術が大衆をもっともっと出せ!と期待させたように、バーチャルリアリティ、ゲーム、テレビ、コンピュータが今のそれに当たる。イリュージョン。
・20世紀はメタ・ナラティブ物語を拒否した時代。記号、シンボル、文字が世界を分断。
・「チャールズ・サンダース・パース」 ある語、ある表現の合理的内容は、それが持つと考えうる生の営みとの関係において決める他はない。
・「ジョージ・ターンブル」 人間のするあらゆる研究はつまるところ、それは何か、それは何のためか、という二つの問いである。
・他者を推測する、共感するという知が神経科学、脳科学の分野で盛ん。未知、意識の問題。
帰納思考とアナロジー思考 帰納思考は一から多に移って、ある個別現象が全体のものとする思考。アナロジー思考は、一のなかに多を見て、だからこれが大部分に共通するはずという思考。
・ブルーメンベルク 書くことのメタファ、あらゆる経験を構造化する本のメタファの研究
・生物を理解するのに非線形性や自己組織性はすごく重要。この本はその生物の本質を理解する手がかりとして運動と知覚に注目。
・現実の物理世界の認識と、脳がそうだ!と思っている認識は違う。つまりは幻想。脳がそうだ!と思ったことが真実。