宗教

えてこでもわかる 笑い飯哲夫訳 般若心経 (ヨシモトブックス)

頭いいなー。 ・知るものは好むものに及ばず、好むものは楽しむものに及ばず。

気流の鳴る音―交響するコミューン (ちくま学芸文庫)

道の行き先は問わない。 道が美しいかどうか、それを静かに晴れやかに歩むかどうか、心のある道ゆきであるか、それだけが問題。 中央線のなかずり広告。焼酎のCMだったかな。↓ 「寄り道しても、回り道しても、振り返れば一本の道。」道というメタファ。そし…

神と科学は共存できるか?

この本に対する違和感。 ローマ法王とかガリレオとか。カトリックとかダーウィンとか。そういう切り口よりもっと大きな枠があろうに。 生きている間に思う気持ち。明日は獲物食い物にありつけるだろうか、雨が降ってくれるだろうかといった明日への不安。こ…

ちょっと本気な千夜千冊虎の巻―読書術免許皆伝

違う世界を覗きたいなと思ったときに眺めるように読む本。違う世界の扉がズラリならんでいる。 memo・本を食べるように読む、ワインを飲むように読む、百メートルを走るように読む。 ・ウィトゲンシュタイン 語りうることは明瞭に語られうるが、言えないこと…

身体化された心―仏教思想からのエナクティブ・アプローチ

ざっと読み。認知科学者の経験主義回帰。 memo ・認知とは、心的表象である。 ・認知科学の概念チャートはおもしろい。 ・世界はいかにして存在するか、我々とはなにか、我々はいかにして世界を知るようになるか そう、この問いに答えを! ・この本、エナク…

情報学的転回―IT社会のゆくえ

中沢新一よりもストレートを投げる人。同意する箇所多し。 memo ・90年代は、競争とエゴイズムの追求。競争とエゴイズムの無条件の肯定 ・いまの若者は本当に拝金主義か?大学生の使命感は無くなったのか? ・いまはすたれた身分制社会は、役割社会だった。…

知の挑戦―科学的知性と文化的知性の統合

著者は究極の科学信奉者、物質主義者。すがすがしいほどの。脳科学と進化生物学が知の統合に大きな役割を果たすと言っている。間違いではないだろうが、芸術や文化が説明できるにはほど遠い。説明できたとしても、それは知識であって体験ではない。だからな…

日本という方法―おもかげ・うつろいの文化 (NHKブックス)

日本という方法 11章がおもしろい。編集の方法に興味がわいた。 メモ ・日本の自信、日本らしさはなんにもない。混沌がいいところ。 ・日本は方法の国である。そもそも科学頭ではないのかも。一を多に切り替える能力があるし。 ・静かな日本、賑やかな日本 …

風土―人間学的考察 (岩波文庫)

まだ途中。ちと早かったか。メモ ・人間の根本構造 1*個人であり社会であること 2*空間性と時間性を持つこと 3*風土性と歴史性 ・モンスーン域に住む人間は湿気と熱さに苦しむ。しかし、それに対抗心はよびおこされない。湿気は太陽が海の水を運び、大地の植…

新編 東洋的な見方 (岩波文庫)

深い。。。どこまでも。メモ ・「老子」 玄之又玄げんのまたげん ・欧米人の根本は父、東洋人の根本は母。父は力と律法と義、母は無条件の愛。 ・禅とは、抽象の極限と思われるものを、日常生活そのものの上に具現するもの。 ・色即是空、空即是色 色は有形…

バイオポリティクス―人体を管理するとはどういうことか (中公新書)

どこから生命なのか。受精卵とか体外受精とかES細胞とかの問題なのだろうか。地球も活きているという人もいるし、それは人間の自己満足に過ぎないのだろう。たとえそれが法律になったとしても。 メモ ・バイオエシックス=生命倫理 バイオポリティクス=生命…

科学は不確かだ!

リチャード・ファインマンのスピーチをおこしたもの。1章、2章はまずまず。3章は雑談っぽい。 メモ ・法則とは推測、未来への外挿にすぎない。 ・宗教の側面3つ 形而上学的側面 倫理的側面 霊感的側面 ・大問題、我々はこれをなすべきか?を分けると、こ…

対称性人類学 カイエ・ソバージュ 5 (講談社選書メチエ)

人間の本質的な部分に何があって、どう変化してきたか、著者の言いたいことが明確な本。 メモ ・対称― 非対称 二項操作― 非二項操作 部分―全体 神話―科学 ・三次元―高次元 クラインの壷 ・「イグナシオ・マッテ・ブランコ 」分裂症研究で、対称の原理を理論…

円相の芸術工学 (神戸芸術工科大学レクチャーシリーズ)

神戸芸術工科大学の講義内容をまとめたもの。 こういう講義は聴いていて楽しいだろう。 メモ ・ひまわりの花 オウム貝 カルマン渦 アルキメデス螺旋 黄金螺旋 放物螺旋 対物螺旋 サイクロイド カルジオイド アステロイド インボリュート ・知性はインテリジ…

かたち誕生―図像のコスモロジー (万物照応劇場)

神戸芸術工科大学 教授の著。宗教的ではあるが興しろい。 ・「左回り」。左の渦巻、左回りは日本では非日常な場であった。大相撲で横綱や力士が土俵を左回りに足を運び、夏祭りの盆踊りは左回りの輪をつくる。しめなわは左巻きに編み左回りで神を招く。左回…

他力 (講談社文庫)

なんとなく読んだ本。 ふーんと思ったコメント ・「同治、どうじ」 病は治すものではなく、病と共に生きていくという考え方(仏教用語) ・「然、しからしむ」とは、人のはからいではないこと。方言のしからしいは、ここから来ているのかな。 ・五木寛之は、…

はじめての宗教学―『風の谷のナウシカ』を読み解く

ナウシカを材料に宗教学の基礎を学べる本。 ・五行説とは 古代世界では広い範囲で、地・水・火・風は宇宙を構成する根源的な要素、つまり「四大」とみなされていた。この場合、地・水・火・風は、地・水・火・風という物質を意味しているのではない。地は地…