2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

右と左―政治的区別の理由と意味

政治に関心があるわけではないのだけれど。人間の特徴のひとつである思考や思想、イデオロギーを考えるとき、もっとも多数のものが集積され歴史化されたものが政治。そのなかで長年存在した左翼右翼という考え方にある人間の思考の嵯峨を知りたい。 メモ ・…

新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く

ネットワーク→スケールフリー→べき法則→自然の法則と捉えた書。生物、ウイルス、Web、ビジネスなどの事例があり読みやすい。 メモ ・「オイラー」 グラフ理論 ノード頂点とリンク辺を構成要素とするネットワークを考える基礎。 ・数学とは作りだすものなのか…

暗黙知の次元 (ちくま学芸文庫)

物理化学・社会科学者が、思考・知の暗黙領域を哲学的に模索する書。科学の倫理・科学では語られない・暗黙的知を解く。 メモ ・知っている と できる の差、対象を知っているKnowing What と方法を知っているknowing how の差にあるものが暗黙知である。 ・…

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

事例を基に産業界の成功と失敗の法則の一つを書いた本。 イノベーションは産業界でなくとも時の流れの中で常に在るものなので、取りだてて騒ぐことでもない。 読み物としては、論理的に(論文的)に書こうとしているところが鼻につく。もう少しさらっと大切…

国家の品格 (新潮新書)

数学者が語る日本人の品格、精神論。 メモ ・核拡散、環境破壊、家庭崩壊、教育崩壊、犯罪テロは、西欧的な論理、近代的合理精神の破談である。 ・共産主義、帝国主義、実力主義、競争社会も論理の産物。論理が通るものは広がるが、正しいかは別。 ・「トマ…

日本人の苗字―三〇万姓の調査から見えたこと (光文社新書)

なんとなく読んだ本。日本人の苗字は各国と比べてはるかに多い。苗字に歴史あり。 メモ ・日本は昔は女系の国。邪馬台国 卑弥呼の時代。姓という字は女系、農耕社会の出であり、その時代に姓がついた。 ・「八色の姓」〜真人まひと 朝臣あそみ 宿禰すくね 忌寸…

ネオフィリア―新しもの好きの生態学 (ちくま文庫)

「スーパー・ネイチャー」を書いた動物生態学者ワトソンがブルータス誌に連載した文章をまとめたもの。深くは突っ込んでいないので、読み物としてさらっと読めるが、内容は考えると深い。 メモ ・「ライオンとトラ」 ライオンは生まれつき怠け者。トラは新し…

メディア・セックス (集英社文庫)

サブリミナル効果について、事例がたくさん載ってる本。ヒトの視覚の未開の地って感じです。 サブリミナル よりはヒトの文化の形成ついて知りたくなった一冊。 メモ(メディア・レイプ) ・知覚の柔軟さは、仲間集団のなかで一辺化される。集団帰属意識、価…