感情の心理学―自分とひととの関係性を知る手がかり

心理学の限界を感じる。心をモデル化して語られても、それが是か非か判断できてない。
「誰々はこういった、誰々はこう考えた 」で終わる。


メモ
・理性と感情のバランスのある健康な発達を願う親より、知的発達のみに重点をおき、親の夢や希望の実現を願う親は、いつまでも子どもを手元におこうとする。
・「アラン」 長期的に持続する幸福感は、外的な環境条件や出来事に左右されるのではなく、それをどう知覚するかに大きく関わる。
・表情は生得的。類人猿から進化したもの。異なった文化圏で一緒。動物間、幼児間でも一緒。
・人間は出来事を肯定的に評価し、肯定的に感じる。過去を肯定的に思い出す。否定的な認知、感情を本質的に避ける傾向。
・微笑んで話すと音声は高くなる。電話に出るとき音声が高くなるのは、微笑み、敵対意識が無いことを知らせるコミュニケーションか?
・「マズロー自己実現している者は、お互い自己実現している少数の関係を望み、多くの交際を避ける。
・「動作と感情」 退屈なとき頭を傾けたり、後ろに持たれかかる。怒るときは握りこぶしをつくる。恥じるときは指を唇に持っていく。失敗したとき、頭を抱える。これも文化圏の差がない。
・「ミレンソン、ワトソン」 感情の三次元説 恐怖 怒り 愛
・不安は、対象のない恐れ。恐怖は、恐る対象がはっきりしていること。心理学では区別している。
・感情とは、どう自分が行動しているか、あるいは行動しようとしているか自覚させる数組セットになった羅針盤か計器の針の振れ具合のようなもの。
・感情を手がかりにして良い行動をしようとするとき、決して自分の感情を安定させたり、快にしようとするな。他者の痛みや苦しみに共感し、共に喜びを分かち合うことを目的としろ。