脳と創造性 「この私」というクオリアへ

脳科学的におもしろい部分が例え話を交えながらわかりやすく書かれている。こういう入門書もあり。


メモ
・「アインシュタイン」 独創性は個人にしか宿らない。
堅苦しい結果論よりも、まずは精一杯生きることが大切。
・自然界の形態 フラクタル 中谷宇吉郎雪の結晶
・天才も秀才も凡才も、人間を離れて自然全体から見れば所詮人間という一つの種のなかにおけるドングリの背比べ。
・イギリスの憲法は非成文憲法。目に見えない抽象的な社会制度のことを指す。目に見えないからこそ壊れず長続きし、心中まで浸透する。
・人間はルールに基づいて正解を求める人工知能とは違う。何が良いのかわからない世界の中で、自分の身体を使って動き、判断し、決断し、行動することで人生を作り上げる。
・人情と非人情の掛け算が何やら不便的なものの気配を漂わせる。一見あいいれない要素が共存し、融合するところに生の躍動エラン・ビタールができる、
・「ゲーテファウスト 世界を構築する二つの原理 火山が爆発するような火成論、川が流れて土地を浸食すていくような水成論。
・うまく生き残るためには、不確実さに立ち向かい、乗り越えるための感情の技術を磨け。
・「カーネマン」 行動経済学
・脳の感情のシステムが人間の欲望を形作る。
・資本主義は、それが人間の本性に沿ったもので、欲望を駆り立て満たすものなら、なんでも取り込む。
アメリカ文化×日本料理 素人×粋なソムリエ 双方コミュニケーションと文脈が新しいものを生む。
デルタ関数=超関数
・脳の中の仮説と現実世界とのズレ、ギャップを通して、仮説を修正するプロセスを修練したものが科学である。逆に脳を修正することを人類進化、適応という。
・病院 老人 安全基地 愛着 根拠のない自信は新しいチャレンジする心理的安全基地を提供する。
・破談するかもと思うからこそ、創造性が発揮される。自分自身は安全基地に置いて、他人をあげつらい批評するヤツは、創造から遠い。
・危機エマージェンシー と 創発エマージェンス語源は同じ。意味においても表裏一体。
・文脈にグローバリズムの暴力がある、ラベルとか関係とかを重要視するとクオリアが生まれにくい、といいつつも茂木は科学、哲学の文脈のなかで語るしかない。
・京都 東山の銀閣哲学の道 西田幾多郎
・「セレンディピティ」 偶然幸運に出会う能力
・「クオリア」 赤が赤であると感じる概念の魂みたいなもの。



http://japan.cnet.com/interview/ent/story/0,2000055958,20168687,00.htm