物理

22世紀のグランドデザイン

memo ・川崎和男 ユニバーサルデザインを語る。 ・ダ・ヴィンチ 優れた画家は自然に学ぶ、ダメな画家は画家に学ぶ。 ・人間らしさの尺度 人間らしさ人間の特質は世界を制御しうることだと考える西洋思想。神からの自律のための科学信奉。 これが科学を繁栄さ…

ファインマンさん 最後の授業

迷うな!信じたものにつきすすめ。 ・ジョン・シュワルツ ひも理論 ・チャイコフスキー新しい曲は突然思いがけず芽を出す。その土壌さえあれば。 スティーブン・スペンダー まだ知らないものを創造はできない。想像はかつて経験した出来事を思いだしたり応用…

パラダイム・ブック―新しい世界観 新時代のコンセプトを求めて

ニューサイエンスを全体俯瞰する本です。はい。memo ・2は1と1 であるため1について研究が完了すれば2についてもすべて知っているとわれわれは考えがち。「と」について研究しなければならない。第2の物理学とは「と」―すなわち組織に関する研究。 還元主…

生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波新書 青版)

ここまで客観的に分子生物学、物理学、熱力学、量子力学、遺伝学をつなぎあわされると、素人の読みものとして魅力薄。エピローグの決定論と意思の自由について は面白い。科学哲学だ。memo ・生きている生物体は、ものを食べたり飲んだり呼吸したりして物質…

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

読み物としておもしろい。メモ ・もし生命を「自己複製するもの」と定義するなら、ウィルスはまぎれもない生命体。 ・オズワルド・エイブリー DNA=遺伝子だと世界ではじめて気づいた人物。 ・直感とかひらめきとかセレンディピティとかによってもたらされる…

知の挑戦―科学的知性と文化的知性の統合

著者は究極の科学信奉者、物質主義者。すがすがしいほどの。脳科学と進化生物学が知の統合に大きな役割を果たすと言っている。間違いではないだろうが、芸術や文化が説明できるにはほど遠い。説明できたとしても、それは知識であって体験ではない。だからな…

百億の星と千億の生命

エッセイっぽい。全て全般的な話で、新しい発見は少ない。 有名な人らしいけど。 メモ ・カール・セーガン コスモス ミリオン 100万 ビリオン 10億 トリオン 1兆 ・宇宙は広いということ 人間が犯したものは人間が解決できるということ オゾン層破壊、地球が…

意識とはなにか―「私」を生成する脳 (ちくま新書)

やさしい問題を難しい問題として捉えることで、やさしい問題がよりリアルに感じられる。 メモ ・「哲学的ゾンビ」 現代科学は人間をあたかも哲学的ゾンビであるかのように扱っている。客観性を根源とする限り、そう扱わざるを得ない。 ・心と脳、精神と物質…

サイエンス・パラダイムの潮流―複雑系の基底を探る (丸善ライブラリー)

視点が高く、広い。科学全般のパラダイムを見るにはこのくらいの視点の高さが必要なのだろう。 メモ ・「黒崎政男」 神学 → 哲学 → 自由学芸(科学)→ テクノロジー ・「西周」 にしあまね サイエンスを科学、フィロソフィを哲学と造語した人。 ・科学の語源…

科学は不確かだ!

リチャード・ファインマンのスピーチをおこしたもの。1章、2章はまずまず。3章は雑談っぽい。 メモ ・法則とは推測、未来への外挿にすぎない。 ・宗教の側面3つ 形而上学的側面 倫理的側面 霊感的側面 ・大問題、我々はこれをなすべきか?を分けると、こ…

偶然と必然―現代生物学の思想的問いかけ

ノーベル賞を受賞した生物学者が語る微視的−巨視的な分野を行き交う哲学的思想。 メモ ・自然のもの人工のもの 違いの定義を規則性、繰り返しとしても その曖昧さは残る。両者の区別は難しい。 ・生物というものが宇宙の全ての体系が示す他の全ての構造と区…

断片と全体

量子力学者が語る、現一般的思考とはちがう「ものの見方(理論)」。自分の持つ世界観を壊すにはgood。 メモ ・意識の流れは水の流れのさざ波や渦のように、思考や観念は、意識の流れのなかで形成され消失していく。思考や観念は、多少持続するものもあれば…

新版 自然界における左と右

自然界の法則を対称、非対称でひもとく本。 非常に面白い。 メモ ・らせん形を含んでいるものは全て非対称である。 ・「子供」 人はインクのシミでできる鏡像や万華鏡を美しいと感じる。そのなかにある秩序を美しいと観る。 中世のエジプト芸術や宗教画も左…

精神と物質―意識と科学的世界像をめぐる考察

シュレーディンガーの名著。 生命、意識について物理学の立場から一歩踏み込んだ形而上学的な思索をも書かれている。ずっと疑問に思っている思考がほぐされる感覚になる。何度も読んで損はない。 ・意識とは生命体の修練を監督する指導者のようなもの。 ・意…

タオ自然学―現代物理学の先端から「東洋の世紀」がはじまる

ニューエイジサイエンス。精神と物理、宗教と科学を結合させた本。 ・ソクラテスは言う「自分が何も識らないことをわたしは識っている」老子は言う「識って識らないのが最上である」 ・科学に見られる合理的知識は日常の事象や経験を、区別、分割、比較、測…

ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで

ビックバン・ブラックホールの理論からすべての起源を知るための本。 ・宇宙がビックバン、すなわち時間のはじまりを持たねばならないと一般相対性理論は予測しているのか・・・これに対してロジャーペンローズは答えた。一般相対性理論における光円錐のふる…

時間の矢、生命の矢

化学、物理学、量子力学、カオス理論、宇宙理論といったものから時間の不可逆性や生命とは何かを考察した本。 まとめメモ ・量子場の理論の大きな欠点の一つは、重力を扱えないこと。その場合に生じる無限大は、くりこみを使っても理論数学的に消すことがで…

自己組織化とは何か―生物の形やリズムが生まれる原理を探る (ブルーバックス)

生命がもつ美しい幾何学的模様に興味があって読んだ本。 まとめメモ ・自己組織化は、カオスとならび複雑系の二本柱のひとつ。 複雑系----ある系が複数の要素からなり、各要素がそれぞれのルールでふるまう、と同時に、互いに相互作用する。これらの要素の集…