偶然とは、過去と現在が物語化されていない状態であり、「この現在」が未来から物語化されるとき、偶然が必然へと変化します。

利他とは、「とっさに」「思いがけず」行ったことが他者に受け取られ、利他と認識された時に起動する。利他は、「この現在」の行為が 受け手によって利他として意味づけられた未来に、起動する。これは偶然・必然と同じ構造です。

 

 

利他は、未来への投資ではありません。 ジャック・アタリの合理的利他主義。間接互恵の本質的問題なのよなー。

 

「みんな違ってみんないい」のか?

 

「自由と平等は、民主的な価値観の基本で、尊重しなくてはならない。が、両者は矛盾する。人々が自由に振舞えば、平等は失われ、人々を平等にしようとすれば自由を制限しなければならぬ。両立させるには、常に繊細なバランスをとり続けなければならない」

 

正しさは個々人が勝手に決めて良いものではなく、それに関わる他人が合意してはじめての正しさになる。 「正しさは人それぞれ」でも「真実はひとつ」でもなく、「正しさはみんなで作っていくもの」

 

 

リチャード・アレクサンダーの間接互恵の理論

単なる互恵は、相手が良いことをしてくれたら、良いことで返す。悪い相手には悪いことで返す。

間接互恵とは、直接的な見返りが期待できない人に親切にすることで、社会のなかで評判が良くなるので、結局のところその人の利益になる。ということ。

 

「正しさは人それぞれ」。私はこうした言葉を聞く度に背筋が寒くなる。こうした言葉は、より正しいことを求めていく努力をはじめから放棄している。こうした言葉を吐く人たちは、例えば、私が何も悪いことをしていないのにガス室に送られそうなとき、決して助けてはくれない。

 

マルクス・ガブリエルの実在論

存在はそのコンテキストに応じて多様な現れ方をするが、その多様性それぞれに実在性がある。

人それぞれ知覚が違うのだから、究極的にはその実在も違うはずなのに、なんで指は5本なんだ!

意味の場に現れたものが、その意味・コンテキストにおいて実在するように感じるの?だとか。

でもその意味自体が人間が作り出した体系であるのだから、実在も人間が作り出すもの(出したもの)になるはずだ!

例えば、物理学や数学だってその意味を作り出した(独創した)から存在する。

その存在の上に、真実としてみなしたものが立脚している。

ふむ。

 

「みんな違ってみんないい」のか?  山口裕之著 

身土不二(しんどふじ)

 

身土不二とは、「身と土、二つにあらず」、つまり人間の体と人間が暮らす土地は一体で、切っても切れない関係にあるという意味の言葉です。言葉の起原は大昔の仏典に遡ることができますが、現在では食の思想として「その土地のものを食べ、生活するのがよい」という意味で使われています。


読み方は食の分野では「しんどふじ」と読みますが、仏教では「しんどふに」と読み、人間と世の中は一体であるという意味に捉えられています。


食の思想としてのルーツは明治時代に遡ることができますが、近年「地産地消」や「スローフード」といった言葉とともに関心が高まっています。

発酵道―酒蔵の微生物が教えてくれた人間の生き方 単行本 – 20

発酵道―酒蔵の微生物が教えてくれた人間の生き方

発酵道―酒蔵の微生物が教えてくれた人間の生き方


辛いことが多いのは、感謝をしないから。
苦しいことが多いのは、自分に甘えがあるから。
心配することが多いのは、今を懸命に生きていないから。
行き詰まりが多いのは、自分が裸になれないから。

口噛み酒は男性がやると腐ってしまうそうで、なぜ男と女が存在するのか納得。
8世紀初頭に書かれた文献『大隅国風土記』には、「くちかみの酒」の条があり、「男女一所に集まりて 米を噛みて さかぶねに吐き入れて」とあり、『古事記』には「この御酒を 醸みけむ人は その鼓 臼に立てて 歌ひつつ 醸みけれかも 舞ひつつ 醸みけれかも この御酒の 御酒の あやに うた楽し ささ」とあります。

現代風に訳せば、米を噛んでは吐き、噛んでは吐きしながら、その壺の周りを舞っていたと推測されます。

映画『君の名は。』でも、水宮三葉は巫女として舞いながら、口噛み酒の儀式を行っています。



「考える」という語源は、カタカムナ文献によれば、「カムカエル」。
「考える=カムカエル=神に還る」


●不二
1 仏語。対立していて二元的に見える事柄も、絶対的な立場から見ると対立がなく一つのものであるということ。
2つとないこと、唯一無二だと思っていた。競争原理としての差別性を行っているのだと。
でも違ったかも。
対立していると感じられることも、もと、源流は同じで一つのものである。ということ。一つの。

重要なモノゴトを語るときの5つの作法

重要なモノゴトを語るときの5つの作法

作法1:単純に語る (シンプル最強)
作法2:対比で語る (比較で明快に)
作法3:三点で語る (要点は3つに)
作法4:四象限で語る(概念は構造化)
作法5:五感で語る (感性に訴えよ)
おまけ:第六感に従う(直感はお守り)

企業変革力 単行本 – 2002/4/13 ジョン・P. コッター

企業変革力

企業変革力

●ビジョン
「みんな立ち上がれ。おれに付いてこい」専制君主
「我々は移動しなければならない。そのプランは、まず1人が立ち上がり、リンゴの樹を目材して進む。それから、個々が等間隔で追従する。決して走ってはいけない。」マイクロマネジメント
「もうすぐ雨になるよ。あそこのリンゴの樹のしたまでいって雨宿りをしよう。濡れずにすむし新鮮なリンゴをランチにできるかも。」ビジョン

●チームに望ましくない資質
極めておおきなエゴをもっていいる人。
賢く自分の弱点を理解し、他を認め、目標にたいして自己犠牲するような人は、核廃棄物程度の影響力しかださない。
蛇のような人材。
チーム内の相互信頼を破壊する。悪口。





生涯学習して自力でのびるやつは。
 1.高い目標と向上心
 2.学ぶ謙虚な心
 3.オープンな態度
 4.リスクをあえてとる行動
 5.他人の意見に傾聴する能力




●サイモンシネック
もし不安や不審感があれば、私達は自分を守るために時間とエネルギーを費やさざるを得なくなります。それが組織を弱体化させる原因なのです。組織の中に安心感があれば、自然にお互いの才能と力を合わせてがむしゃらに働き、外部の危険に立ち向かってチャンスをものにできるでしょう。

ボブは「仲間の一部が大きく苦しむより、皆が少しずつ苦しむ方がいい」と言ったのです。この発言で従業員の士気が上がりました。結果として会社は2000万ドル節約できました。

繰り返しますが、誰よりも先にリスクを冒す人間こそリーダーにふさわしいのです。部下が安心できるように考え、自らは犠牲になる選択をする人間こそリーダーと言えます。そして、選択によって自然と人々が皆のために犠牲を払うようになります。皆のために、血と汗と涙を流してリーダーのビジョンを実現させようとします。「なぜ他人のために血と汗と涙を流すのか?」と問われたら、「彼らも自分のために同じことをしたでしょう?」と優秀なリーダーは答えるでしょう。優れたリーダーがいる組織で働きたいとは思いませんか?




「関係の質」とは、なんでしょう?
   
たとえば、相互理解や相互の尊重が得られ、信頼関係が培われていること。
率直なコミュニケーションや意見交換がなされていること。
躊躇なく自己開示がおこなわれ、相手の成長を促すためのポジティブ・フィードバックがなされていること…。
この他にも、関係の質を上げるための要因はたくさんあることと思います。
その職場独自の、「関係の質」を向上する方法があるかもしれません。
 
「関係の質」が上がることで、クリエイティブなアイデア、多様な視点でのアイデア部分最適よりも全体最適なアイデア、納得できる意見などが生み出されてきます。
すなわち、「思考の質」が向上します。
  
多様なアイデアのなかから選別し、仲間との信頼のなかで試すことにチャレンジしてみる。
失敗をおそれずに、自分から行動してみる。
これが、「行動の質」の向上です。
 
さまざまなチャレンジの結果として、「結果の質」の向上が期待できるでしょう。
お客さまもメンバーも、満足度があがったり、働く環境が良くなったり、感動が生まれたりします。
    
皆でアイデアを出し合い、協力して行動したことで「結果」が出たとしたら、さらに「関係の質」が上がることでしょう。

自分の仕事をつくる (ちくま文庫)

自分の仕事をつくる (ちくま文庫)

自分の仕事をつくる (ちくま文庫)


黒澤明
セザンヌでもダ・ビンチでも長いことかかって絵を描いている。
下手な絵描きはすぐかきおえちゃう。あの人が見ているものを僕たちは見ていないわけ。
あの人が見ているものは違ってて、だからあんだけ一生懸命描いている。
自分に本当に見えているものを出そうと思って。


リュック・ベッソン
映画グレートブルーのリュック・ベッソンジャン・レノ、音楽のエリックセラは、
撮影が始まる2ヶ月前から、地中海の海を巡りながら毎日ダイビングを繰り返した。
主人公はどんな気持ちで海に潜るのか、自分たちはなぜこの映画を作るのか、
なぜ作らなければならないのか。語り合い、感じ、体験を深く共有した。


ファシリテーター10ヶ条
ファシリテーションは、より効果的に働かせるためのテクニックではなく、
働き手自身がよりよく「働く」こと、それを可能にする支援技術である
1.主体的にその場に存在している
2.柔軟性と決断する勇気がある
3.他者の枠組みで把握する努力できる
4.表現力の豊かさ、参加者の反応への明確さがある
5.評価的な言動はつつしむべきとわきまえている
6.プロセスへの介入を理解し、必要に応じて実行できる
7.相互理解のための自己開示を率先できる、開放性がある
8.親密性、楽天性がある
9.自己の間違いや知らないことを認めることに素直である
10.参加者を信頼し、尊重する
ワークショップ(中野民夫)より


鷲田清一
例えば企業での仕事を考えてみる。ある事業(プロジェクト)を立ち上げるときに、
まず利益(プロフィット)の見込み(プロスペクト)を考える。
その見通しが立ったら計画(プログラム)を作り、
生産(プロダクション)に取りかかり、
販売が上手くいけば約束手形(プロミソリーノート)で支払いを受ける。
そしてこの事業が会社の前進(プログレス)に寄与して担当者は昇進(プロモーション)が待っている。
できすぎなほどプロの羅列。プロとはラテン語で前とか先という意味。
このように私達は未来の決済を前提に、その準備としていまなすべき事を考えてきた。