哲学

スモール イズ ビューティフル (講談社学術文庫)

第三部と第四部はあまり論理的じゃないし、くどい。でも良い書です。・人間が生きて行くための思想は科学からは生まれてこない。・拡散する問題と収斂する問題 人文科学的な問題と自然科学的な問題 属人的な問題と科学的な問題 政治や経済、結婚や家族、人間…

日本力

外国人の視点ってすごいのね。外国人からすれば私、外国人。・ネット、ケータイ批判。 なんでもいつでも手に入る世界を手にした文化は自ら考えることができなくなるか。浅い考えしかできなくなるか ・すべてにおいて孤食化。食べることも。学ぶことも。 ・楽…

これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学

メモ ・効用の原理、すなわち快楽の最大化の原理。 ベンサム ・功利主義 感情を勘定に入れる、ということ。 ・快楽の量が同じなら子供の遊びも詩も同じように良いもの。 ベンサム ・リバタリアン自由至上主義。人を食うドイツ人の話。きもい。 ・良いか悪い…

構造主義 (講談社現代新書 171)

人間、構造体を認識しないことはないように思う。自然界にあるもの全て構造で、森の木も土から幹があって枝がでて葉が生えて実ができる。実を採ろうとしたらその構造を一つ一つ認識してクリアしなければ。川だって上流から下流に流れるなかに魚がいるわけで…

41歳からの哲学

自分を認めるために他人に認めてもらう必要はない。 ・思い込みを観念を観念として見抜きまっすぐに立つために考える。 ・自分に恥じないということ。それがプライド。 人間は自分に良いと思うことしかしないんだよ。 ・プライド。麻生さんはなんとかってい…

プチ哲学 (中公文庫)

これを読んで深く考えようと思うだろうか。コーヒーカップの絵がかわいい。 情報がないのが情報なのだ。これ大切。

進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス)

池谷裕二さんの公演を聞いたことがある。ワインがお好きだそうでワインを取っ掛かりにしてお話をされていた。お話の持って生き方が素敵でした。 学生との質疑がわかりやすくていいです。メモ ・哺乳類の大脳皮質は6層。進化過程で六回何かがあったのか?そ…

ちょっと本気な千夜千冊虎の巻―読書術免許皆伝

違う世界を覗きたいなと思ったときに眺めるように読む本。違う世界の扉がズラリならんでいる。 memo・本を食べるように読む、ワインを飲むように読む、百メートルを走るように読む。 ・ウィトゲンシュタイン 語りうることは明瞭に語られうるが、言えないこと…

情報学的転回―IT社会のゆくえ

中沢新一よりもストレートを投げる人。同意する箇所多し。 memo ・90年代は、競争とエゴイズムの追求。競争とエゴイズムの無条件の肯定 ・いまの若者は本当に拝金主義か?大学生の使命感は無くなったのか? ・いまはすたれた身分制社会は、役割社会だった。…

自由の哲学 (ちくま学芸文庫)

難しいので途中までしか読んでません。この人は広く深いようです。 ・意識的な動機と無意識的な衝動の問題。自由と偶然と必然と。 ・自分が世界、宇宙と独立した存在だと考えるようになると、それを統一するために宗教や科学や芸術を発展させる。自分にはな…

世界を肯定する哲学 (ちくま新書)

著者がお薦めするように、9章から12章まで読みました。メモ ・友人と気が合うか合わないかは、つまるところ「ユーモアの質が同じかどうか」で測っているのかも。 ・小さい頃の記憶が写真の断片から派生していること、例えば運動会や旅行の記憶はあるけれ…

孔子 (ワイド版岩波文庫 (155))

和辻さんの本は頭に入って来にくい。 もう少ししてまたトライしよう。メモ ・人類の教師 ソクラテス、孔子、キリスト、釈迦はみんな良い弟子がいた。ソクラテスはアリストテレス、プラトン、キリストはパウロ。弟子は師の人格をも受け継ぐ。 ・表音文字と形…

2007.6再読 メモ 戦略的に探検をして初めて、将来を正しく予見できる。 1*影響の理解力 自分の考えに影響しているものは? 2*拡散的思考力 答えを複数見つけれる? 3*収斂的思考力 データを整理し、優先順位を付けてる? 4*地図作成能力 将来への道筋ロード…

人間であること (岩波新書)

近頃流行りの脳科学者エッセイが好きな方は読む価値あり。そうとう昔に書かれたのに今読んでも考えるところあり。 memo ・ヒポクラテス 人は脳によってのみ、喜びも悲しみも笑いも冗談も嘆きも苦しみも、しらなければならない。特に、我々は脳あるがゆえに、…

アイデアのつくり方

著者の経験則からにじみ出るアイデアをつくる法。メモ ・アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ。・アイデアが出るまでの5段階 1*特殊資料と一般資料を収集する。集めた資料を万華鏡のように回す。 2*集めた資料を咀嚼する。関係性を見て組み立てる。 3…

胎児の世界―人類の生命記憶 (中公新書 (691))

この人の文体には迫力がある。自ら考えた根幹の部分を発表しているようだ。メモ ・生命記憶 記憶の遺伝 回想 ・音楽を聞くのは左耳、受話器で会話するのは右耳がいい?DJは左耳にヘッドホンしてる。もし右手で書く行為を想定しなかったら受話器は右に持つか…

知の挑戦―科学的知性と文化的知性の統合

著者は究極の科学信奉者、物質主義者。すがすがしいほどの。脳科学と進化生物学が知の統合に大きな役割を果たすと言っている。間違いではないだろうが、芸術や文化が説明できるにはほど遠い。説明できたとしても、それは知識であって体験ではない。だからな…

日本という方法―おもかげ・うつろいの文化 (NHKブックス)

日本という方法 11章がおもしろい。編集の方法に興味がわいた。 メモ ・日本の自信、日本らしさはなんにもない。混沌がいいところ。 ・日本は方法の国である。そもそも科学頭ではないのかも。一を多に切り替える能力があるし。 ・静かな日本、賑やかな日本 …

[]思考の道具箱―数学的リアリティの五つのレベル

前章はおもしろい。でもその後の論理学、論理数学の章が長すぎる。 メモ ・対立するダイアド表 数と空間 離散と連続 いくつ?とどれくらい? デジタルとアナログ 左脳と右脳 区別と混合 多と一 ・「ニールス・ボーア」 相補性 点点型はなめらか型でもある相補…

風土―人間学的考察 (岩波文庫)

まだ途中。ちと早かったか。メモ ・人間の根本構造 1*個人であり社会であること 2*空間性と時間性を持つこと 3*風土性と歴史性 ・モンスーン域に住む人間は湿気と熱さに苦しむ。しかし、それに対抗心はよびおこされない。湿気は太陽が海の水を運び、大地の植…

善の研究 (岩波文庫)

日本初の哲学書。物質とは、精神とは、意識とは、意志とは、思惟とは、実在とは の上に成り立つ善、愛、宗教。 メモ ・要するに経験の意味とか判断とかは他との関係を示しているに過ぎない。経験者の内容を豊富にするのではない。 ・意味とか判断とかを生ず…

新編 東洋的な見方 (岩波文庫)

深い。。。どこまでも。メモ ・「老子」 玄之又玄げんのまたげん ・欧米人の根本は父、東洋人の根本は母。父は力と律法と義、母は無条件の愛。 ・禅とは、抽象の極限と思われるものを、日常生活そのものの上に具現するもの。 ・色即是空、空即是色 色は有形…

経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか (平凡社ライブラリー)

「会社勤めは金に雇われた奴隷」 この言葉が刺さる。会社を否定するわけではないけど、仕事が楽しくないヤツは会社にいるべきではない。 メモ ・日本のほかに平和憲法を持っている国コスタリカ。国内の軍事クーデターが起こり独裁政権をつくらないようにする…

サイエンス・パラダイムの潮流―複雑系の基底を探る (丸善ライブラリー)

視点が高く、広い。科学全般のパラダイムを見るにはこのくらいの視点の高さが必要なのだろう。 メモ ・「黒崎政男」 神学 → 哲学 → 自由学芸(科学)→ テクノロジー ・「西周」 にしあまね サイエンスを科学、フィロソフィを哲学と造語した人。 ・科学の語源…

科学は不確かだ!

リチャード・ファインマンのスピーチをおこしたもの。1章、2章はまずまず。3章は雑談っぽい。 メモ ・法則とは推測、未来への外挿にすぎない。 ・宗教の側面3つ 形而上学的側面 倫理的側面 霊感的側面 ・大問題、我々はこれをなすべきか?を分けると、こ…

対称性人類学 カイエ・ソバージュ 5 (講談社選書メチエ)

人間の本質的な部分に何があって、どう変化してきたか、著者の言いたいことが明確な本。 メモ ・対称― 非対称 二項操作― 非二項操作 部分―全体 神話―科学 ・三次元―高次元 クラインの壷 ・「イグナシオ・マッテ・ブランコ 」分裂症研究で、対称の原理を理論…

円相の芸術工学 (神戸芸術工科大学レクチャーシリーズ)

神戸芸術工科大学の講義内容をまとめたもの。 こういう講義は聴いていて楽しいだろう。 メモ ・ひまわりの花 オウム貝 カルマン渦 アルキメデス螺旋 黄金螺旋 放物螺旋 対物螺旋 サイクロイド カルジオイド アステロイド インボリュート ・知性はインテリジ…

魂の森を行け―3000万本の木を植えた男の物語

私にとって重要な本。 メモ ・考え方の「種」を植える。仕事においても、家庭においても。 それが、信頼、尊敬につながっていくもの。 ・トップが本物なら子分も本物。厳しい環境に力が発揮されなければ、その人は去るべき。 植物の社会ではそうである。大木…

右と左―政治的区別の理由と意味

政治に関心があるわけではないのだけれど。人間の特徴のひとつである思考や思想、イデオロギーを考えるとき、もっとも多数のものが集積され歴史化されたものが政治。そのなかで長年存在した左翼右翼という考え方にある人間の思考の嵯峨を知りたい。 メモ ・…

暗黙知の次元 (ちくま学芸文庫)

物理化学・社会科学者が、思考・知の暗黙領域を哲学的に模索する書。科学の倫理・科学では語られない・暗黙的知を解く。 メモ ・知っている と できる の差、対象を知っているKnowing What と方法を知っているknowing how の差にあるものが暗黙知である。 ・…