共感覚者の驚くべき日常―形を味わう人、色を聴く人

本文もおもしろいが、第2部のエッセイが非常におもしろい。情動と理性の科学哲学的思考。 メモ ・共感覚 Synesthesis ・失語症は、人間にとって言葉が高次機能であることの証。言葉は思考に繋がっているのだから、失語症になったヒトはどうなるの? ・自分の…

Design rule index―デザイン、新・100の法則

デザインの法則、というより人間の本質(クセ)の解説書。 メモ ■視覚・感覚系 ・「グーテンベルク・ダイアグラム」 情報に対する視線移動の法則 ・「共通運命」 同じ方向に動いている要素は、互いに関連していると感じる。 ・「近接効果」 近くにある要素同士は、…

唯脳論 (ちくま学芸文庫)

感銘を受けた文章。 ・脳の未来像は2つある。1つは計算機との接続で、これは両者のインタフェースの性質に依存するところが多きく、計算機からの結果を脳へ接続する(臓器を人へ繋ぐ)のだからうまくなかなかうまくいかない。 第2の方向は、ヒトの脳その…

いちばん大事なこと―養老教授の環境論 (集英社新書)

解剖学者が環境を語った本。 ・「ああなれば、こうなる」は、形式化された脳の思考のこと。つまりはシミュレーション人間。コンピュータができてからは、これをコンピュータにやらせるようになったが、そこから発見されたのがカオスである。 ・経済は要する…

HQ論:人間性の脳科学―精神の生物学本論

IQ=知性の包括版としてのHQ(人間性知性)を脳科学を軸にして発想した本。 要点 ・HQ(HumanityQuotient)=人間性知性 ≒人間らしさ ・人間性の構成要素3つは、 1.将来に向けた展望・夢 未来性志向(future-intending) 2.高度なワーキングメモリ能力(h…