脳と仮想

身近な話題や感覚を材料に、なるほどな、と思わせる文章。文学的。

メモ
・日本人が蛍に託す仮想とアメリカ人がファイヤーフライに託す仮想は違う。どこかせつない蛍仮想は日本人だけに受け継がれる文化の仮想。
・「プラトン」 書き言葉は話し言葉に劣る
・「小林秀雄」 信じることと考えること
・精神現象と物的現象はほんとに違うのか?そこにモノがあることを感じるのは精神であり、このモノの数がいくつだとか何gだとか考えて答えをだしてるのも精神。精神がなければ何もないのと同じ?
・「夏目そう石」 三四郎 熊本より東京は広い。東京より日本は広い。日本より頭の中のほうが広いでしょう。
・局所的因果律 時間的にも空間的にも遠く離れたものがいきなり影響してしまっては、科学は安心して予言できない。
・「真理、美、善きこと」も仮想世界の要素。仮想世界の論理を追求することが問題であり、現実世界にわどわされるな。
・新奇性に加えて、その体験の価値判断を扁桃体を中心とする情動系が行う。その価値に基づいて側頭葉を中心とする記憶ネットワークが再編成をする。そんなプロセスを創造と呼ぶ。
・コンピュータはインプットが無ければ動かないが、脳は自発的活動を保っている。
・脳の知識レベルカテゴリ。自己、外界、他者、快、不快
・「ボールビー」 安全基地
・「三木成夫」 生命記憶
 どんなに未来志向になっても、どうせ過去につながっているのだから、安心して未来志向になれ。
・サンタクロースは存在するのか
 なぜ車輪のついたゾウは存在しないのか
 意識が立ち上がらせる仮想の現実。