進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス)

池谷裕二さんの公演を聞いたことがある。ワインがお好きだそうでワインを取っ掛かりにしてお話をされていた。お話の持って生き方が素敵でした。
学生との質疑がわかりやすくていいです。

メモ
・哺乳類の大脳皮質は6層。進化過程で六回何かがあったのか?それとも6層で効率的にできる何かがあるのか。
・右のヒゲを触られれば右へ、左のヒゲを触られれば左へいくネズミのように快楽報酬で動く人間なのだろうか?意志を持っているからこそ快楽報酬を望んでいるがそれがまた自分の意志とはどこまでなのかわからなくなる。
・ニューラルプロステティック 神経補綴学
・アニメーションの原理。脳の活性部位は同じなのよ。2フレームであろうと15フレームであろうと。
・形、色、動きには脳の分析時間に差がある。赤い、リンゴ、転がってるの順番。
・質的に世界は存在しているけど、見え方や見方が違うとその世界は別物。人間の目とトンボの目の違いのように。裏を返せば、見せ方を変えれば世界はが変わったように思わせることができるね。デザインのあり様。
・脳の神経を繋げたら二人の意識はどうなるのかな?脳のベトちゃんドクちゃん
・脳は、経験を価値基準の判断材料にする。
・意識の最低条件
 1表現を選択できる
 2ワーキングメモリ短期記憶
 3可塑性、過去の記憶で変わること
  短期記憶と可塑性って要は前にやった経験ってこと。それをもって選択できる人は意識の強い人。意志の強い人はこれに何がプラスされるだろう?
・NMDA受容体 鈍感なセンサー、これを感知させるように2つのシナプスが同時発火するとその2つが強化学習される。
植物状態の女性に、テニスと読書はどっちが好きですか?嫌いなほうを想像してみてくださいって質問したら意識があるかないかわかるんじゃないかな。意識的に選択させる質問をしてそれが他人からも正解がわかる質問にすればいい。