ちょっと本気な千夜千冊虎の巻―読書術免許皆伝


違う世界を覗きたいなと思ったときに眺めるように読む本。違う世界の扉がズラリならんでいる。



memo

・本を食べるように読む、ワインを飲むように読む、百メートルを走るように読む。
ウィトゲンシュタイン 語りうることは明瞭に語られうるが、言えないことは沈黙せねばならない。示すことができるものは、語るわけにいかない。
・語ることができるなら、語る言葉を増やして似たものや同義関係を見せればいい。語れないものをそこに混ぜると語る理論がおかしくなる。だから語れないものは、示すだけがいい。
・アルフレッド・ノース・ホワイトヘッド ネクサス=網目のある結合体 世界が方法を必要としているのではなく、方法が世界を必要としたのである。
・グールド パンダの親指
 石原勝敏 背に腹はかえられるか
 レイウァーズ ゾウの耳はなぜ大きい?
・語呂合わせ 色は匂へど散りぬるを → いろはにほへとちりぬるを
・語呂合わせ 話すとは想起・照合、其を理解、説明・計画・変更・統合  小池純代

ベイトソン 五感によって知覚されたものが自分に入って、認知のズレのようなものが常に起こっている。それを調整しようとフィードバックをかけている。それが感じ、フィール。違和感とか気持ちいいとか。
・マイクロスリップ うまく感じをつかみなおそうとする行為。箸が使えないときとか。
 対象と知覚と行為のあいだで起こっていることをまとめてアフォーダンスと呼ぶ。
・アルス・コンビナトリア 結合術 アナロギア類推連想 ミメーシス模倣 パロディア
司馬遼太郎 この国のかたち
 小林秀雄 本居宣長
・アニー・ディラード 本を書く
 書くことはそもそも説明できないことを発見することだ。
 離れてはいけない、飛び越えてはいけない、わかったふりをしてはいけない。
 一回一回、すぐに使い尽せ、うちおとせ、もてあそべ、失え!
・お支払いとお祓い お札とお札
フロイトの心理学がパトリズム父親性だとして、マトリズム母親性の心理学ってまだない。