胎児の世界―人類の生命記憶 (中公新書 (691))


この人の文体には迫力がある。自ら考えた根幹の部分を発表しているようだ。

メモ
・生命記憶 記憶の遺伝 回想
・音楽を聞くのは左耳、受話器で会話するのは右耳がいい?DJは左耳にヘッドホンしてる。もし右手で書く行為を想定しなかったら受話器は右に持つか?
・感覚・運動器官群は動物器官、栄養・生殖器官群は植物器官と呼ばれる。
・内蔵系と体壁系の図柄がすごい。上と下、左と右、対称として地図として眺めようとする。これ人間原理。組織構造はつまりは北南、東西が生物に与えられている、ということ。
・唇音 マミムメモ ミャー、メェー、モォー、ンマンマ。唇は内蔵が露出した部分。ここで母子が繋がる。
・口蓋音 鳥、恐竜のなき声はカーカー、ガーガー。カ行。唇ではなく歯茎。
・原初の脊椎動物は、ホヤに見られる。幼生ではオタマジャクシのように遊泳し、成長して植物のように底着する。最初は頭尾左右の極性、最後は天地放射相称。これ幼形進化ネオテニー
・海から塩を取り出す行為は最も厳粛な生の営み。生のシンボル、塩。
・40日間の胎児の顔の変化すごい。
・芸術の様式 アルカイック、クラシック、バロックロココ、、、グロテスク
・ミジンコだってオケラだってアメンボだってみんなみんな家族なんだ友達なんだ。
・性成熟までの年数を調べると、その種の本来の寿命、あるいは進化の度合いを割り出せるかもしれない。
・夢に細胞の生命記憶がでてくるのかも。空を飛んだり、小さくなったり。
ヤツメウナギ 生物の二大本能、個体維持と種族保存で変態する。
・木の年輪のように歯にも同心円の模様ができる。動物にも宇宙リズムがあるということ。
・それには7日の周期があるらしい。ほんとか?
・螺旋 恐竜の糞化石 杉の年輪 アサガオのつる ヤマユリの葉 DNA 腸管 髪の毛
・生物リズムを代表する食と性の波は、太陽系のもろもろの波に乗ってハーモニーをかもしだす。
・植物の体は、動物の腸管を引き抜いて裏返しにしたもの。太陽を心臓にして大地を巡る巨大な循環路ね毛細管。
・タオ道はリズムである。万物流転はリズムを持つ。
・中国の宇宙の定義 古往今来を宙といい、四方上下を宇という。
・花鳥風月のこころ
・人間だけが共感を意識する。花鳥風月との共感、人同士の共感。