新編 東洋的な見方 (岩波文庫)

深い。。。どこまでも。

メモ
・「老子」 玄之又玄げんのまたげん
・欧米人の根本は父、東洋人の根本は母。父は力と律法と義、母は無条件の愛。
・禅とは、抽象の極限と思われるものを、日常生活そのものの上に具現するもの。
・色即是空、空即是色 色は有形空は無形、それで有が無で無が有。
 「西田幾太郎」 絶対矛盾の自己同一
・東洋はでるくいはうたれる 西洋は自己主張強調。東洋は数はなく一だから 西洋は数の世界、比較の世界だから。
・禅には哲学の代わりに詩がある。
・一即多 多即一
・西洋は外向的人間、東洋は内向的人間。外は広い、内は深い。
・西洋人は人間を自然性化する。東洋人は自然を人間性化する。
・敵を愛せよ、も悪くはないが、はじめから敵など認めないのが東洋的聖者。
・自由は東洋からの発想起源。松は松として竹は竹として山は山として河は河として。天上天下唯我独尊
・アセスメントとは自省の念である。己の根本からでたものを恥ずかしいと思い、不安に思う気持ちと責任の念ががそれをさせる。
・自由は絶対自己としての自由。松は松、竹は竹。他人がとやかく考えるものではない。いまの自由の概念には放免の意味が入っている。仏心ではありえぬこと。放免ないわゆるわがままである。
・なぜ光あれと神が思ったか、と考えてしまうのが人間。神にとっては何事もないのに、そうはいかぬとあれこれ詮索し騒ぎたてる。人間以外の万物は、何も問わず、何も疑わず、何も見ようとせず、ただ行為そのものの生活をしている。
・文字や分別の世界を超越したところに極楽があるやのではない。横越である。超える上ではなく、横ばいの横。
・「妙」妙は「かすか」「なんか言葉でいい表せない」という意味。心理学でいう無意識。
・一気にに呑む 宇宙を呑む 呑むという言葉に惹かれる。
・結果を考えて仕事をするのは、功利主義だ。この考えが胸中に浮かぶと、心の純粋性が乱れる。
・法則、機械、必至、圧迫という思想の反対が人間、創造、自由、遊戯自在。
・大用、現前するとき、軌則を存せず 人間が動く、行動するときは数学や論理があるわけではない。只自由として動くのだ。
・「念と妙」 念が少しでもあれば、妙という直感は得られず。心そのものを捉えることもできない。
・「四句」 それが有る、それが無い、有るでもない無いてもない、有るでもあり無いでもある の4つの言い回しのこと。
・大用現前 大用とは赤裸々で働くこと。規律や機械的なもので縛るのではなく、その人の行動から規律が流れでるさま。
・茶室はシンメトリを好まない。自然の心はシンメトリではないから。
・自然 ラ・ナチュール ネイチャー
・やわらぎ 和らぎ 柔らか 人間味 自然性 親しみ あこがれ 茶室
・やわらぎは一種の触覚でもある。やわらぎは生の感覚。生命は柔らかなものに宿る。
・やわらぎは女性的。日本人の性格。女性は仮名文字を発明し、漢字文化から独立した。源氏物語枕草子も女が作った。
真宗は他力、禅宗は自力。
・自由とは、自らに在り、自らに由り、自らで行為し、自らで作ること。自由の自は絶対独立の自―天上天下唯我独尊。
・西洋の戦争は力と力のぶつかり。力、弾薬、体力がなくなれば降参する。東洋の戦争は人と人とのぶつかり。お国のために命を投げ出す。
・無目的の本能に目的性を持たせようともがく、この矛盾が、人生である、人間である。
・「無分別の分別」 分別をもって知と為し、無分別をもって智と為す。
・プラグマティック 実際的