構造主義 (講談社現代新書 171)

人間、構造体を認識しないことはないように思う。自然界にあるもの全て構造で、森の木も土から幹があって枝がでて葉が生えて実ができる。実を採ろうとしたらその構造を一つ一つ認識してクリアしなければ。川だって上流から下流に流れるなかに魚がいるわけで。石を積み上げると天に登っていけるような気になるわけで。この空間的な構造が頭の中にも存在する。時間の感覚はあいまいで空間よりも構造を認識しにくい。昔と今みたいなおおくくり。
それを認識しはじめたのは近代で歴史という文化カテゴリーになる。歴史は人それぞれの経験で違うので一つではない。
ある観点をもって時間軸をみるもの。だから共有できる歴史は誰かに編集された構造体なんだよ。歴史教科書しかり、司馬良太郎しかり。歴史を科学的に捉えることはできるんだろうか?


・管理社会を簡単に。
操作するものがそのあるべきものの合理性の立場にとって望ましい方向に、刺激や誘因を与えて操作されるものを操作していく。
・ノーム.チョムスキーとかレビー.ストロースとか。知るべき人。
・ある→あるべきもの→なる
ある→なる
全ては『ある』から『なる』なんだよ。
犬の師弟関係と人間の構造主義的頭の成り立ち。使い方。
・ことわざとか神話とか。
人間の生物学的な活動(生理的、本質的)は自然のリズムのなかに組み込まれているんだけど、それを『考えられたもの』知としての文化のなかに置き換える役割。
・白と黒、そして赤
生と死の意味。文化人類学的に見ても日本人もオーストラリア部族も。
ジャック・ラカン
対象は主体の鏡である。
・感性を構造化したように見せれば合理主義者に納得されやすくなるだろう
・レヴィストロ―ス
音楽はもっとも深く感性的なものが、もっとも高く理性的なもののなかで表現されている点で、構造主義の勝利を意味する