右と左―政治的区別の理由と意味

政治に関心があるわけではないのだけれど。人間の特徴のひとつである思考や思想、イデオロギーを考えるとき、もっとも多数のものが集積され歴史化されたものが政治。そのなかで長年存在した左翼右翼という考え方にある人間の思考の嵯峨を知りたい。



メモ
・政治の右と左、善悪の白と黒 の2元論。人間の嵯峨?
・左翼=平等へ憧れる者。右翼=権力を信奉する者。
・自由や平等といった抽象概念は、さまざまな状況、文脈のなかで概念の中心がぶれる。
・左と右はいまでもイデオロギーを持ち、精神をふるいたたせる。それはどちらも正義が含まれるから。
・左側の人は、自由主義、平等主義。右翼は 人間はそもそも平等ではないのだから自由を抑圧することによって不平等を抑圧し、社会を改善する という考え。
・右側の人は、伝統の保護を心がける人。左側の人は、民族・階層・階級などの特権力の鎖から仲間を開放するけとを目指す人。
・右でもなく左でもない中間的空間=三すくみ
・「右か左か」 あれかこれか
 「包み込まれた第三極」 あれでもないこれでもない
 「包み込む第三極」 あれもこれも
・敵がいるから味方ができるのであって、敵がいなければ、そもそもその概念はない。
・過激派と穏健派は、左と右の概念ではない。今の政治的基準である。
・宗教用語をはじめとするほかの用語では、右が常にポジティブな価値を持ち、左は常にネガティブな価値を持つ。
・「右と左」 階層的秩序と平等的秩序 宗教と無神論 現実主義と精神主義 古典主義とロマン主義
・「上と下」 上と下の2つの関係を垂直方向に何処に置いてみても、上は上、下は下。しかし、右と左の2つの関係を水平方向に動かしてみるたり、180度違う視点からみると右であったものが左に、左であったものが右に。つまりは左右は相対的であるということ。
・人間は、自由・平和・平等の獲得を最終目標のひとつにしているか?考えるに、この3つとも秩序や平衡状態を求めているのである。という解釈であれば、自由と平等は、秩序にするための手段であり、規則や階層との相対的関係であるべき。
・「ルソー」 平等主義者 人間は平等に生まれるが、文化社会によって人間を不平等にしたという考え。
・「ニーチェ」 不平等主義者 人間は自然によって初めから不平等に生まれ、文化社会の作りだした道徳、哀れみ、宗教が人間は平等だと思い込ませたという考え。