これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学

メモ
・効用の原理、すなわち快楽の最大化の原理。  ベンサム
功利主義  感情を勘定に入れる、ということ。
・快楽の量が同じなら子供の遊びも詩も同じように良いもの。  ベンサム
リバタリアン自由至上主義。人を食うドイツ人の話。きもい。
・良いか悪いか、好きか嫌いかの動機ではなく、正しいか正しくないかの義務の動機を持て! カント
・善行が喜びをもたらすかが重要ではなく、そうするのが正しいからという動機で善行をなすことが重要。
 エコが喜びをもたらすかが重要ではなく、エコをするのが正しいという動機。
 正しいとはどういうことだろう。
・正義は目的にかかわる。正しさを定義するには問題の目的、最終目標、本質を知らなければならない。
 正義は名誉にかかわる。ある営みの目的を論じることはその営みが称賛し報いを与える美徳は何かを論じることである。 アリストテレス
・笛を配るとする。最も良い笛をもらうべきは誰か。アリストテレスの答えは笛を最も上手く吹く人。
・善とは快楽を最大にすることではなく、我々自身の本性を実現し人間特有の能力を磨くこと。アリストテレス
アラスデア・マッキンタイア「美徳なき時代」
 私はどうすればよいか?という問いに答えるには、私ははどの物語の中に自分の役をみつけられるか?に答えること。
・正義の考え方
 1正義は功利性、福利を最大にすること
 2正義は選択の自由の尊重
 3正義は道徳美徳と共通善を判断すること
 著者は3がお好み。私も3に共感。昔は1だった。