偶然と必然―現代生物学の思想的問いかけ

ノーベル賞を受賞した生物学者が語る微視的−巨視的な分野を行き交う哲学的思想。

メモ
・自然のもの人工のもの 違いの定義を規則性、繰り返しとしても その曖昧さは残る。両者の区別は難しい。
・生物というものが宇宙の全ての体系が示す他の全ての構造と区別される点は、合目的性である。
・生物の基本的特性 合目的性 自律的形態発生 不変性
・人間の思考によって映し出される外界 マルクス
・科学の基本的な命題は、不変的なものを探すこと。
・微視的な乱れ、つまり量子の乱れが蓄積されて巨視的な系の構造に変化をもたらす。それが進化の源泉かもしれない。
・新奇なものの創造の源は、DNAのテキストがかきまぜられる単なる偶然。