かたち誕生―図像のコスモロジー (万物照応劇場)

神戸芸術工科大学 教授の著。宗教的ではあるが興しろい。

・「左回り」。左の渦巻、左回りは日本では非日常な場であった。大相撲で横綱や力士が土俵を左回りに足を運び、夏祭りの盆踊りは左回りの輪をつくる。しめなわは左巻きに編み左回りで神を招く。左回りは、非日常のハレの場である。
・「右回り」。アジアでは右回りが聖なる回り方。四国お遍路、インド大陸お遍路、仏教、ヒンズー教。 東から登り南、西に沈む太陽の動きを正とする。
・渦巻 指紋、ツムジ、爪、髪の毛、体毛の流れ、心臓、耳、三半器官、DNA、すべては渦巻。
・相撲の雲龍型は一つ輪、不知火型は二つ輪。1は陽を2は陰を表す。
・相撲の雲龍型は一つ輪、不知火型は二つ輪。1は陽を2は陰を表す。土俵入りでは雲龍型は右手一本。不知火型は両手二本。
・唐草模様は植物の生命力の象徴。人は唐草を身にまとい、唐草陶器で食し、命や力を溢れさせる。
・「囲碁」。分割線は縦横19本づつで「道」と呼ばれる。それぞれの交点は「路」とよばれ、全部で361路で一年の日数360日に通じ、中心の黒い一点は「極」で北極星を象徴する。盤に並べる白黒の石は陰陽の働きを映し出す。
・「亀」。亀は古代中国の宇宙観「天円地方説」を象徴する。甲羅の丸みは天の丸み、腹の甲羅は平な大地を表している。その亀の甲羅に文字を刻んで神におうかがいをたてるときの文字が甲骨文字。
・「オン・ア・ビ・ラ・フーン・カン」 地、水、風、空 これは仏教五大
・仏教五大 世界を構成する五元素のこと。地、水、火、空(虚空)  どっちが本当か?