イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

事例を基に産業界の成功と失敗の法則の一つを書いた本。
イノベーションは産業界でなくとも時の流れの中で常に在るものなので、取りだてて騒ぐことでもない。
読み物としては、論理的に(論文的)に書こうとしているところが鼻につく。もう少しさらっと大切なこと を教えてもらえないかな と思った。




メモ
・実績のある企業の成功の鍵となる意思決定プロセスと資源配分プロセスこそ、破壊的技術を拒絶するプロセスである。顧客の意見を聞き、競合他社に注意することこそ、つまづき失敗する原因。
・破壊的イノベーションをしようとするマネージャーの打ち出す戦略は、実行するための計画ではなく、学習し発見するための計画でなければならない。
イノベーションを起こすための経営者の選択肢
  1.新しい仕事に適した価値基準を持つ組織を買収する。
  2.今のプロセスと価値基準を変えようと試みる。
  3.独立した別組織を設置し、その中で新しいプロセスと価値基準を育てる。
イノベーションを起こすには、成長と収益性を高めるためには通らなければならないと全員が考えることが大切。主だった人が重要視しなかったら必ず失敗する。
・大企業は改善の階段を着実に登り、後だしジャンケンが得意。しかし、破壊的イノベーションが現れたとき音を立てて崩れやすい。破壊的イノベーションは起こした者が市場を席巻できる。起こし方の法則は明確ではないけど、事例を見ればわかる。かも。