新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く

ネットワーク→スケールフリー→べき法則→自然の法則と捉えた書。生物、ウイルス、Web、ビジネスなどの事例があり読みやすい。 



メモ
・「オイラーグラフ理論 ノード頂点とリンク辺を構成要素とするネットワークを考える基礎。
・数学とは作りだすものなのか、それとも最初から存在していたものを発見するだけなのか。真理はすでにそこに存在するものなのか。
・ノードが平均して1以上のリンクを持てば、ネットワークは形成される。
・「ポアソン分布」 われわれ大多数はほぼ同数の友人リンクを持つ。
・現実世界はランダムではない。そこには何らかの秩序がある。
・「6次の隔たり」 どのノードも6つのリンクで誰とでも繋がっている。
・「パレート」 経済学者 80対20の法則
・「べき法則」 小さな事象と、一握りの極めて大きな事象が共存する状態。正規分布とは違う分布の法則。
・思考がネットワークに現れている。散在する人間の興味や記憶がノードであり、別のノードにリンクされる。しょうもない人間からはしょうもないリンクしか張られない。
・べき関数=スケールフリー・ネットワーク=ロングテール概念
・液体が結晶化するのも磁石ができるのも、無秩序から秩序への相転移である。
・自然は普通、正規分布であり、べき関数を嫌う。ところが、系が相転移をしなければならない事態になると、べき法則が現れる。つまり、べき法則は、カオスが去って秩序が到来することを告げるもの。
スケールフリーネットワークモデルのルール 1*成長する 2*優先的選択をする 金持ちはもっと金持ちになる 結果、べき法則が現れる。
・頑健性ロバストネス 人工物にも自然の治癒力を取り入れる ラテン語 樫を意味するrobasに由来する。古代は樫が強さと長持ちの象徴だった。
・インターコネクティビィティ相互連結性
・「クラッカー」 システムに侵入し破壊する悪者。 「ハッカー」 高度なコンピュータ技術をもち、オンライン宇宙の限界を探ろうとする探索家。
・細胞というシステムの中で、リンクの多いタンパク質を壊せば、細胞は崩壊する。 食物連鎖という生態系システムの中で、リンクの多キーンストーン種を除去すると生態系は崩壊する。
・ハブは、マーケティングの世界でオピニオンリーダー パワーユーザー インフルエンサー と呼ばれる。
・われわれは生命の書をてにいれた。次に必要なものは生命の地図。