「わかる」ということの意味 新版 (子どもと教育)

?何のためのわかるのか-文化的実践への参加-  の章がいいですね。何のためなのか!重要です。

メモ
・わかっている人とは、与えられた課題を与えられたものとみなさないで自分自身でわかるべきことを設定することができる人。目標の再設定ができる人。
・わかろうとする力が重要。覚えようとする力、思い出そうとする力は二の次。
・すべての人間は変化の原因になりたがっている
 自らの能力を認めてもらいたがっている
・テスト前日にテレビをみて言い訳をつくるのも、試合の前日に眠れなかったり身体の故障が起きるのも、それは失敗したときに能力がないとされないように自己防衛。無意識的なものもある。
・小5のときに、授業中、手を挙げれなくなった。失敗したら恥ずかしいという気持ちともうひとつ、先生の望む答えを捜している自分が変に思えたから。先生は優等生を好んだ。優等生になろうとしている自分に違和感があった。
・自分で率先してやる人間を育てるには、やらされ感を作らずに成功を誉める、失敗は失敗だと思わせないこと。
・物事に熱中している時の感覚は、自分が対象に働きかけている、自分が原因であるというだけでなく、対象の変化に導かれて自分の中に変化が生じて、さらに没入するスパイラル。さらに進むと、対象そのものが自分のなかに入りこんできて支配し、対象の必然性をも感じられる。=フィードバックとインタラクション
・双原因性感覚 自分と他者の相互作用。他者も変わり自分も変わる。教師も親も変わる。自分のなかに仮想の他者を抱えることができる
・相手が得意とする世界を例にあげると、納得してもらいやすくなる。
・納得する、理解するには図にして考えることが極めて重要。
・文化とは、
 人間は生活をよりよくしたいと願う。そのために、
 1*良いとは本来どういうことかをさぐる「価値の発見」
 2*良いとする価値を共有しようとする「価値の共有」
 3*良いとされるものごとをつくる「価値の生産」
 4*良いとされるものごとを多く残したり広める「価値の普及」