人はなぜ話すのか―知能と記憶のメカニズム

翻訳がいまいち。事例物語が読みにくくて。この本で想起するのは、松岡正剛の編集工学。



・要点よりももっと伝わる、共感してもらえる方法。それはエピソードを交えた話しかも。要点よりも伝わるのかも。
・同じ話しをする爺さんよりも、適材適所に話しをする田原総一郎のほうが賢い。いや、賢いと聞き手が理解するのであって、自分が言ったことを自分が理解しているかどうかは関係ない。
・教えるのが上手な先生というのは、正確に説明できる人ではなく、説明を覚えやすい、例えば面白く言い表す人。
・知識とは、経験と話しであり、知能とは経験をうまく使い、話しを創作し、話しをすること。
・他人の話からは学べない。自分のこととして考えるのにせいいっぱいになるから。
・索引、ラベル付け、XML
・話題 目的 計画 結果 考察 という論文メタファで索引すると良い?
・自分が話すのを聞かずに、どうして自分の考えを知ることができるか?自分が話さなければ、自分自身との会話が成り立たない
・覚えるために話す。話したものは覚えている。
・父親に楽しい話しをするほうが、記憶にとっていい。苦労話しをするよりも。
・人間の記憶は自己組織的。私たちは新しい記憶をどこに保管しようかと考えはしない。経験が居心地のいい場所を探すのさ。
・話しの編集
 蒸留、結合、精緻化、創造、見出し化、適合
明石家さんま、すべらない話
・事例、取るに足りないこと、あたりまえなこと、はルーチン、スクリプトにして意識から外す。重要なことに集中できるように。
・古い話をうまく適合させるほど、創造的になれる。数学者なら古い定理と新しい定理を。プログラマなら、古いプログラムと新しいプログラムを。これが年の功ってやつか。
・知性のステップ
 1*データを見つけること
 2*データの操作
 3*理解
 4*説明
 5*プランニング
 6*コミュニケーション
 7*統合
・食いしん坊が、店の閉店時間を記憶していること。店の場所を正確に覚えていること。これは価値の問題。その人がその店におく価値。
人工知能には薦める本を理解しておく必要はないし、話した内容が人間に理解されたかわかる必要もない。その話の重要性さえあれば。でも自己組織的に成長するには、フィードバックが必要だよね。