マクルーハン理論―電子メディアの可能性 (平凡社ライブラリー)

情報メディア理論の大御所が語る電子メディアの可能性。
マクルーハンの語り口は端的ではない。ちょっと難解。


メモ
・聴覚的空間は360度の球形。視覚的空間は180度平面。
・時間的な間を、視覚的な間であらわす。聴覚的間を視覚的間であらわす。口語を文章に、口語を空間に。
多様な意味を含む語の同時性は、スピーチでは生命であるが、書かれた言葉の場合には、品位に背き、効率をさまたげる。
・演劇は同時性がある。会話も同時性あり。映画はない。テレビにもない。本も新聞にもない。電話にはある。では同時多発性は?その逆になる。同時性は多発性を疎外する。メールは?プチ同時多発性か?
・東洋的なものは、結合によってではなく、間によって作用する。
・テレビと映画の違い。パースペクティブポイント。テレビの消失点は人間。映画はスクリーン。感情移入の差であろう。テレビは膨大な情報が流れ入ってくる。映画はスクリーンに入り溶ける。
・古代哲学者たちの唯一のコンパス 「一、善、真」