無意識の構造 (中公新書 (481))

途中まで。フロイトよりユングが好き。


・父親を殺して母親の愛を勝ち取ろうとするエディプスコンプレックス。
・母親を殺して父親の愛を勝ち取ろうとするエレクトラコンプレックス。
・兄弟に競争心をいだくカインコンプレックス。
・親切にされたい、救ってほしい感情が逆になって親切の押し売りをするメサイアコンプレックス
ユング イメージと概念の違いは、前者は生命力があるが明確さに欠ける。後者はその逆。
・これくうて茶のめ○ の例えでシンボルと記号を語る
ユング すべて創造的なものには、相反するものの統合が認められる。両立しがたいと思われたものが、ひとつに統合されることによって創造がなされる。
これを心理的に語ると、まずなにがしかの定立するものがあって、その反定立するものが現れる。そこで自我は両方を包み込むように関与しようと努力するも、どうにもならず停止状態になる。心的エネルギーは無意識内に帰っていく。そのときの人はぼんやりしたりイライラしたり。
宗教学者エリアーデ 今日我々は、19世紀が予感すらしなかったことを理解しつつある。それはシンボル、神話、イメージが精神生活に必需品であること。
・光のもとにさらすと推進力を失うということ。シンボルも想像も。
・夢の渦巻には、なにものも呑み込む深淵としての意味。グレート・マザー。地なる母の子宮の入口の意味。
・グレート・マザーの二項対立 善母⇔恐母 生⇔死 育てる⇔呑み込む 抱く⇔つかむ
アーキタイプ元型の概念が初めて出てきたのは1919年「本能と無意識」
・生命記憶という概念をプラスしてやれば元型が生得的に存在しうることにならないかな。
・元型は文化、時代に影響を受ける。じゃ生命記憶とはちと違うな。
・グレートマザー= 菩薩、キリスト
 影 = 二重身、二重人格
 トリックスター吉四六 策略家 創造家 黒田勘兵衛
・アニマ = 夢にでてくる異性像の元型のこと 男性像をアニムス、女性像をアニマ
・ペルソナ もともとは古典劇で役者がつかう仮面のこと。それが社会で振る舞うための仮面という意味に。そしてユーザーテストではユーザー像として使われることに。
・アニマ 規律を嫌う強い感情、回りに従わないムード、みんなが関心を寄せないものへの強い興味といったアニマの特徴は、うまく行けば生命力や創造性の根源になる。
・アニマがエロスの原理を強調するもの、アニムスがロゴスの原理を強調するもの。
・アニムスのロゴスの原理が子どもに向けられる、投影されると、その女性は教育ママになる。
ユングは東洋思想の道タオ、陰陽に影響を受けた。
 自己を表す概念図が閉じた系か開いた系かという問題は、自己は他者であると言う概念を含めて考えると開いた系になるだろう。ユングも「ここにおられる全ての人が、私の自己です」と言っているし。
・現在の社会は男性性優位の構造だから、アニマ男性は激しく行動する反体制となる可能性が高い。三島由紀夫みたいなかんじか?
ユング自己実現への道は、あれかこれかではなく、あれもこれもだと言う。でもそれは相当の努力を伴う。