街場のメディア論 (光文社新書)

読めばすっきりする。現代の閉塞感の根源の一旦がそこにあるように思う。
いづれ読まねばならぬ本、あるいは前未来形になれるように、あるいは,あーこの人はこういう人なんだということを他人に暗示できる装置として、書棚が大事だ。
 というけれど、デジタルだって並べれるし、ソーシャル的な電子書棚は他人への暗示装置にもなる。いつでも一瞥できない、読めっていう切迫感がないのが最大の損失かな。

メモ
・結婚は入れ歯。
入れ歯が合う人、合わない人。
合う人は一発で入れ歯が合うが、合わない人はいくら作り直してもあわない。
これはマインドセットの問題で、もともとの歯の感覚を求めているのか、無くなったものはしかたがないとしてある程度の違和感は許容範囲内と考える人の違い。
・与えられた条件のもと、自分の能力を発揮するよう努め、選択的に能力開花させる人。
・世のため人のため、他者からの懇請で仕事する。
・どうしても言いたいことではなく、誰でも言いそうなことを選択的に語っているうちに、そのようなものなら存在しなくなっても誰も困らないと人々が気付き始めた。メディア論。
・社会的共通資本 宇沢弘文
 自然環境とか社会インフラとか制度とかゆっくりじっくり変えるべきもの。
・著作物は書き手から読み手への贈り物。ありがとう。リスペクト経済。
いづれ読まねばならぬ本、あるいは前未来形になれるように、あるいは,あーこの人はこういう人なんだということを他人に暗示できる装置として、書棚が大事だ。
 というけれど、デジタルだって並べれるし、ソーシャル的な電子書棚は他人への暗示装置にもなる。いつでも一瞥できない、読めっていう切迫感がないのが最大の損失かな。
・贈り物。
 パスは次のパッサーに送らなければならない。直接返礼してはならん。親近相姦とか大学から職業先のルートとか。
・人間であるということは贈与するということ。しなければならないのが社会の起源。
沈黙交易
 価値ってそもそも共有されないもの。
 石の上に交換するものをおいて部族間の交易をした。
 できるだけ価値のわからないものをおいた。等価をおいたところで交易が終わってしまうから。
 結婚式の引き出物ってモノがいいってのはそういうことね。価値がわからないものほど相手に残るものがある。