ことばと文化 (岩波新書)

ちょっと読みづらいけど、内容はおもしろい。日本人は相手に合わせる自己中心語の達人なんだな。

メモ
唯名論 ことばは人間が世界を認識する窓口である。窓の大きさ、形状、ガラス素材、色、屈折率が違えば見える世界は違う。
 そこにものがあっても、それを指す適当なことばがない場合、そのものが目に入らないことすらある。
・象の鼻は、外国では鼻ではない。英語はTrunkで木の幹のこと。トルコ語やロシア語は鳥の嘴。
・ことばの定義 ことばの意味 ことばともにあった経験 意味は経験を伴って吸収される
・同語反復 トートロジー
・熊の別名 おやじ、蜜食い 英語でbearはbrownが語源で茶色いヤツ
・自己中心語 ことばを使う人と対象物との関係で変化することば。たとえば、これ、あれ 右、左、 遠い、近い 前、後 今、昨日 オレ、僕、私 父、夫、おじ
アメリカは契約重視社会。自分が獲得したペルソナを大事にする。夫、社会的地位。生得的なものよりも。父、男