知的生産の技術 (岩波新書)
60年代のLifehacks。アナログアイデアをデジタルアイデアに変換するとおもしろいかも。
メモ
・肉体的活動から知的活動へ
もの産業から情報産業へ
・頭のなかで、そらで文章を組み立てると、言いたいことが的確になる。
・発見の手帳を付ける。それもキーワードだけでなく文章、マメ論文にする。
・本は何かを言うために読むのではなく、むしろ言わないために読む。誰かが考えておいてくれたことを繰り返し言う必要はない。
・消費的読書ではなく生産的読書を、追随的読書ではなく創造的読書を心がけるべし。
・新井白石、梅棹忠夫、桑原武夫がカードを使う。いまはメールでいける。貯まったあとの整理も楽。
・カードはコンピュータに似ている。忘れるために書く、インプットする。記憶する代わりに記録する。頭に入れずにカード、PCに入れる。言わば忘却の装置である。
・整理は、機能の秩序の問題。整頓は、形式の秩序の問題。書斎を整頓することは女中でもできるが整理は主人でないとできない。整理が肝要。
・読書は発見のための触媒作用である。読んで損はない。
・ローマ字で書く労力と漢字で書く労力、ひらがな、英語で書く労力はその語句がもつ情報伝達ビットと相関があるのだろうか?
・文章を書くには、まず主題に関係ある単語や句、短い文章、カード、切り抜きなど全ての情報を紙切れに書く。それから机上で並べ変える。
・情報工学とか情報科というフレーズは1969年にしては先進的。