赤ちゃんには世界がどう見えるか

発達心理学の観点から、新生児の認知特性、感覚特性、心理、自覚を語った本。

眉唾だな〜と思ったところがたくさんあった。
特にアインシュタイン相対性理論の光の速さCを取り上げながら時間と空間認知を、新生児の脳の情報伝達の早さと絡ませながら語っているところ。論述も科学的根拠に欠けるところが多い。これが心理学の限界なのかも。


・新生児の視野は狭い、左右がダブってない。もしかすると、左右別々のモノを見ていて、それが二重に見えているか、片目を無視して一方だけを見ている。ダブっないから、立体視ができない。視野がダブりだす頃、つまり立体視できる頃は生後4ヶ月から。立体を知覚する要素である奥行き感、陰影は学習してないとわからない。
・新生児の奥行き知覚はできている。その要素は、動き、鮮明度であり、成人の要素である位置、影、質感ではない。
・新生児の動き知覚は出来ていない。動く物体は静止画のコマ送りのように見ている。
・赤ちゃんは外界の混沌とした刺激が渦巻いている。そのなかで唯一の安定が自分が動いているという感覚だ。それが新生児の世界の核心。