「甘え」の構造 [増補普及版]

ことばの中の動詞に興味がわく。文化差で動詞が変化する。メタファも変化してくる?


途中まで。
・甘えるの類似語 すねる、ひがむ、ひねくれる、うらむ、ふてくされる、やけくそになる、うらむ、たのむ、とりいる、こだわる、気がね、わだかまり、てれる、すまない
・ありがとう とすみません
すみませんは、済みません。済んでないので相手の好意に甘えさせてもらいます。罪と恥が隠されている。ありがとうはなんだか晴れ晴れだなぁ。
・甘え 遠慮がない 人情
 その反対は 遠慮がある 義理
・中心に遠慮のない身内世界、中間帯に遠慮の働く内世界、その外に遠慮を働かす必要のない他人世界。
・外国文化や他人の意見を摂取、取り入れること、その行為自体、甘えの延長線上にある。
・日本語の内は身内、仲間内というように集団を意味する。英語はプライベート、個人自体を指している。
・同一化、摂取 日本人は取り入れる、取り込む。宗教にせよ、言葉にせよ自分たちが発展せしめると考えられる場合には摂取採用してきた。
・中国人が西洋文化に目をくれなかったのは、自分の文化に誇りを持っていたから。日本人の甘えの心理からくる摂取とは違うな〜。
ルース・ベネディクト 文化の類型は罪の文化と恥の文化の2つ。
香港ノワール映画は、恥の文化の象徴。あれ西洋人見てもわからない?
・日本人は知らない他人と距離をおきたがる。相手と自分の相対的位置関係が読めないから。
・日本人の美徳 察しが良い、気がきく、思いやりがある 。日本人の文化は察しの文化、思いやりの文化。!それが甘えの文化に繋がる!
・日本人は気がすまないたち。気がすまないから勤勉に働く。気がすまないは性質。
・日本人は本来甘えたいが、実際に甘えられないので、甘えを否定し、ついには気がすまないという窮屈な心境な陥っている。