日本を創った12人〈前編〉 (PHP新書)

日本文化が創られるときのポイント。
美意識とか政治スタイルとか日本独特の感覚は何処から生まれたか。

メモ
聖徳太子
・和をもって貴しとなす 習合思想 神道 仏教 儒教の三位一体思想
・和魂洋才 和洋折衷 ええとこどり
・日本はトップが指導しないから、結果下の者が大勢で議論する集団的意志決定構造ができた。光源氏の政治スタイル

光源氏
・雰囲気の政治、議論 欠かせないフェースツーフェース 交際費用

織田信長
佐々成政は信長を暗殺しようとしたことがある。大蛇の池を見物させて油断させる作戦で。
・金で雇われた信長兵を見ればわかる。人間土壇場では金では動かん。村共同体コミュニティでのええかっこ、名誉、誹謗回避が人を動かす。自分が生きる世界の中で自分がどう見られるか、である。
・人間の行動の動機は、
 1性善なる愛情で動く
 2下劣な利益で動く
 3弱さの故に恐怖にかられて動く の三種。

石田光成
・石田光成の偉業の方法
 1秀吉公の恩義に報いるためと大義名分をたてる
 2宇喜多秀家をスポンサーにつける
 3それぞれの大名の下の実務者を説得し、実務者ネットワークをつくる
 4象徴的な総大将、毛利輝元を祭り上げる
・戦国時代の年齢感覚を換算する方法 年齢数を2割増にして3足す。15才は21才くらい。

徳川家康
・人の一生は重荷を負ふて遠き路をゆくが如し、急ぐべからず