いま私たちが考えるべきこと (新潮文庫)


メモ
・一人称複数の一体感。ないな〜。関係ないや〜という気持ちをなくさなければ。関係ないはカッコ悪いぞ。
・しかたがないと孤立を充足に置き換えるか、距離を隔てて対立相手とするか、この2つの選択肢だけか?いや、私は私たちの一部だと考えるだけで済むんだよ。
・考えるを実行するためには、考えるための材料が必要。知らないことを考えるのは難しい。
・自分は、自分のことを考えると自分のことだけ考える人になってはいないだろうか。自分のことを考えると他人のことを考える人になってはいないだろうか。つねに確認すべし。
・縦軸には横軸がいる。そのあたりまえさを忘れるな。我が横軸なら々は縦軸。2つが絡まないと人間の座標は成立しない。
マズローの欲求段階は積みかさなるものではないのかも。所属欲求と自己実現は、ときに矛盾するから。ピッチャーになりたいと思ってチームに入ったが、なれなかったらどうなるか。チームを離れるか、チームに従うか。
・人と人との間にあるのりしろ = 知らない人にこんにちは、みたいな
・へんな土壌からはへんな木しか生えない
・前近代は形あるもの作り、近代は思考の自由。
・いま私たちは、自分の所属する自分達を超えた「私たち」を考えなければならない。
・日本語には一人称と二人称の区別がない。我、己はどっちも。自分も、自分なにしとるん?と他人を指す。これが日本人。
・個的な教育とシステム化された教育は真逆。個的な教育はマンツーマン、システム教育は全体向上。相互に補完しあうもの。スポーツの自主練習とか読者とか と 全体練習とか多数議論とか。
・小学生が学校で一般性を学ぶ。そのなかで別のグループに入って個性を得る。サッカーとか野球とかソロバンとかボーイスカウトとか。小学生は自分を他とは少し違うことをできる人間として自覚し、個性と一般性を補完することになる。学校だけに任せてもダメ。
・神話ってそういうもの。過去昔は理想的な社会があったとする。アダムとイヴ、儒教しかり。昔に習えば救われる時代は終わった。自分で考えることを許された時代に。
・多様化した時代。みんながみんな自分の頭で考えるようになった時代。一時的に瞬間的に世界が私たちといえるようになるには、宇宙人の来襲とか、地球大爆発とかか?やっぱり環境問題か。
・自分がいて他人がいる。
 答えは、絶対無にの答えではない
 答えは、自分と他人が作り上げるもの。
 この3つは不変。









現代のエスプリ 生理人類学
・文章を読んで線を引かなかった文章こそ、自分の知らなかった大事なことが隠されている。
・ピアレビュー プロ集団として同等の能力をもつもの同士がチェックする機能(ソフト開発者がよくやる)
・佐藤方彦 人間を自然科学的にみるか人文科学的にみるか、人間には体と文化があるのだからそう簡単にわわけられない。
・データの見方 データを平均して日本人の平均は云々というのではなく、人間はこれだけ違うのだということを理解する
・生理人類学と心理学の成り立ちをマップにしてみると面白いかも。
・和魂漢才 日本人の心をもって中国から学んだ知識を駆使しようとするもの。
ルース・ベネディクト 菊と刀 日本人の独自性は集団主義と恥意識にあると。
・日本人の文化 甘え、タテ、縮み