14歳からの哲学 考えるための教科書

自分の中の哲学的?を初歩的にカテゴライズしてくれる本。
・社会とは
人は社会が自分の外に、自分より先に、存在するのだと思っている。思い込んでいる。しかし、そう思っている社会は、そう思い込んでいる人ばかりの集まりでもある。その人々の集まりを「社会」と呼んでいる。
「ない」のに「ある」と思い込まれたものは、当然「ある」ことになる。自分の外に物のようにある社会は、当然自分に対立してあると思われることになる。そうなると「悪いのは自分ではなく社会だ」「学校のせいだ」という気持ちになる。
つまりは、目に見るものは自分の観念次第であるということ。

・自由・善悪
善悪を正しく判断する基準は、自分にある、自分にしかない。それは法律でも他人の目でもない。
善悪を自分で判断すること、それができることこそが、自由である。多くの人は、国家や社会や法律が自由を与えてくれていると思い込んでいる。

・善悪の原則
人は、自分にとって良いと思われることをして、悪いと思われることはしない。

・何のために生きるのか
生きなければならないから仕事をしなければならない、と思っている限り、人は決して本当に生きることはできない。
人生の意味や目的が明確でないから、生きるために生きるということになる。「生きるために生きている」、そう自覚して、そう生きることを選んでいるなら、これは立派に生きる意味であり、目的である。
原始人や冒険家が、生存すること自体に全人生を賭けるように。人生の意味や目的を求めるなんてこと自体が、人生の覚悟が座っていない証拠。人生への覚悟が肝心。