企業変革力 単行本 – 2002/4/13 ジョン・P. コッター

企業変革力

企業変革力

●ビジョン
「みんな立ち上がれ。おれに付いてこい」専制君主
「我々は移動しなければならない。そのプランは、まず1人が立ち上がり、リンゴの樹を目材して進む。それから、個々が等間隔で追従する。決して走ってはいけない。」マイクロマネジメント
「もうすぐ雨になるよ。あそこのリンゴの樹のしたまでいって雨宿りをしよう。濡れずにすむし新鮮なリンゴをランチにできるかも。」ビジョン

●チームに望ましくない資質
極めておおきなエゴをもっていいる人。
賢く自分の弱点を理解し、他を認め、目標にたいして自己犠牲するような人は、核廃棄物程度の影響力しかださない。
蛇のような人材。
チーム内の相互信頼を破壊する。悪口。





生涯学習して自力でのびるやつは。
 1.高い目標と向上心
 2.学ぶ謙虚な心
 3.オープンな態度
 4.リスクをあえてとる行動
 5.他人の意見に傾聴する能力




●サイモンシネック
もし不安や不審感があれば、私達は自分を守るために時間とエネルギーを費やさざるを得なくなります。それが組織を弱体化させる原因なのです。組織の中に安心感があれば、自然にお互いの才能と力を合わせてがむしゃらに働き、外部の危険に立ち向かってチャンスをものにできるでしょう。

ボブは「仲間の一部が大きく苦しむより、皆が少しずつ苦しむ方がいい」と言ったのです。この発言で従業員の士気が上がりました。結果として会社は2000万ドル節約できました。

繰り返しますが、誰よりも先にリスクを冒す人間こそリーダーにふさわしいのです。部下が安心できるように考え、自らは犠牲になる選択をする人間こそリーダーと言えます。そして、選択によって自然と人々が皆のために犠牲を払うようになります。皆のために、血と汗と涙を流してリーダーのビジョンを実現させようとします。「なぜ他人のために血と汗と涙を流すのか?」と問われたら、「彼らも自分のために同じことをしたでしょう?」と優秀なリーダーは答えるでしょう。優れたリーダーがいる組織で働きたいとは思いませんか?




「関係の質」とは、なんでしょう?
   
たとえば、相互理解や相互の尊重が得られ、信頼関係が培われていること。
率直なコミュニケーションや意見交換がなされていること。
躊躇なく自己開示がおこなわれ、相手の成長を促すためのポジティブ・フィードバックがなされていること…。
この他にも、関係の質を上げるための要因はたくさんあることと思います。
その職場独自の、「関係の質」を向上する方法があるかもしれません。
 
「関係の質」が上がることで、クリエイティブなアイデア、多様な視点でのアイデア部分最適よりも全体最適なアイデア、納得できる意見などが生み出されてきます。
すなわち、「思考の質」が向上します。
  
多様なアイデアのなかから選別し、仲間との信頼のなかで試すことにチャレンジしてみる。
失敗をおそれずに、自分から行動してみる。
これが、「行動の質」の向上です。
 
さまざまなチャレンジの結果として、「結果の質」の向上が期待できるでしょう。
お客さまもメンバーも、満足度があがったり、働く環境が良くなったり、感動が生まれたりします。
    
皆でアイデアを出し合い、協力して行動したことで「結果」が出たとしたら、さらに「関係の質」が上がることでしょう。